ダノンキングリーはこのままではGⅠを勝てない?次走注目馬は?毎日王冠を振り返る
SPAIA編集部
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スタートで出遅れるも次元の違う末脚
10月6日(日)、東京競馬場では天皇賞・秋、その他のGⅠを見据える馬が集った毎日王冠(GⅡ・芝1800m)が行われた。今年は10頭と少頭数になったものの、日本ダービー2着の3歳馬ダノンキングリー 、安田記念でアーモンドアイを負かしたインディチャンプなど、好メンバーがそろった一戦だった。
レースは伸び上がるようなスタートで1番人気の⑨ダノンキングリーが出遅れ、最後方からのレースとなった。一方、好スタートからハナを切ったのは③アエロリット。続いて④インディチャンプ、①ケイアイノーテック、⑦マイネルファンロンが追走する形。前半1000mを58.5で通過する。
4コーナーを迎えても③アエロリット、④インディチャンプは手応えが良く手綱は動かず。最後方にいた⑨ダノンキングリーは⑩モズアスコットをかわしたものの、後方から2番手という位置取りで直線コースへと向いた。
残り300m過ぎた地点で④インディチャンプが③アエロリットに並び、先頭に立ったが、それを大外から一気に差し切ったのが⑨ダノンキングリー。メンバー中、最速の33.4の上がりを使い、一頭だけ次元が違った。勝ちタイムは1:44.4、2着は盛り返した③アエロリット、3着は④インディチャンプとなっている。
インディチャンプは距離が長かった
勝利したダノンキングリーは、54kgという斤量が有利だったのは間違いないが、能力の高さを示したレースだった。しかし、古馬相手のGⅠは今回のように力でねじ伏せる競馬で勝てるほど甘くはない。
このレースが多頭数なら、ゴチャついて違う結果となっていたかもしれない。次走はスムーズなレースができないと厳しいだろう。
また、2009年のカンパニー以降、毎日王冠の勝ち馬が次走で天皇賞(秋)やマイルCSを勝っていないのも気になるデータではある。これらを跳ね返してGⅠ馬の仲間入りとなるのか注目したい。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
2着のアエロリットは、やはり逃げる競馬をすればしぶとく、粘り強さを発揮することを証明した。そして田辺裕信騎手の騎乗停止で、代打騎乗した津村明秀騎手も、スタートをきっちり決めて同馬の持ち味を最大限に発揮する好騎乗だった。
3着インディチャンプは2番手に付け、直線を向くまで抜群の手応えだった。そして、いったんはアエロリットをかわしたが、最後は脚が上がってしまった。やはり1800mは1ハロン長かったのかもしれない。
次走注目は昨年の安田記念の勝ち馬モズアスコット。パドックで見る限りは体に余裕が感じられたし、レース前にかなりの発汗が見られた。直線で追ってもなかなかエンジンがかからなかったが、最後はいい脚を見せており、前哨戦としては悪くない内容。次走、叩いた上積みに期待したい。
予想は門田氏がダノンキングリーを本命に推しており、対抗もアエロリットで見事に的中。また三木氏も本命のインディチャンプこそ3着で配当こそ安かったが、1〜3着まで推奨しており、こちらも的中という結果に終わっている。
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