【スプリンターズS】タワーオブロンドンに黄色信号?覚えておきたい4つのデータ
SPAIA編集部 喜畑恵太
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
秋緒戦GⅠスプリンターズSに19頭が登録
秋緒戦のGⅠスプリンターズSが9月29日(日)に中山競馬場で行われる。今年は19頭がエントリーしている。
重賞連勝でGⅠ高松宮記念に挑んで4着と雪辱を期すダノンスマッシュ、そのダノンスマッシュを打ち負かしてGⅠ初勝利を挙げたミスターメロディ。サマースプリントチャンピオンのタワーオブロンドンなど、短距離界の頂点を決めるにふさわしいメンバーがそろった。
過去10年で3連単万馬券が6回と高配当が出るレース。予想のお役に立ちそうな4つのデータをご紹介。
まずは東西の「所属別成績」。
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表を見ると出走頭数の違いはあれど、5着まで関西馬の活躍が目立つ。2018、2013年は関西馬が掲示板を独占するほどだ。 次に「性別成績」。
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毎年、牡馬・セン馬が10頭以上出てゲートの半分以上を占めている割には牝馬が頑張っているように見える。現に牝馬は勝率、連対率は牡馬とさほど変わらないが、複勝率は26.3%と検討している。複勝回収率も110%と高く、穴っぽい牝馬を見つけた時は押さえておきたい。
サマースプリントチャンピオンは2着止まり?
今年のサマースプリントチャンピオンはタワーオブロンドンだった。この馬、初めて芝の1200mを走ったのがサマースプリントシリーズの第1戦函館スプリントS。薬物事件の影響で7頭立てとなり、ペースが落ち着いてしまい、後ろからでは厳しい展開。それでもメンバー最重量の58キロを背負いながらもコンマ2秒差まで追い上げた。
続く2戦目、キーンランドカップでは1キロ斤量が軽いダノンスマッシュ相手にコンマ1秒差の2着と大健闘。圧巻だったのが前走。勝負どころでスッと上がって行き、直線で外から豪快な伸び。最後は流す余裕まで見せて、後続に3馬身差の圧勝と、1200mの距離にどんどん慣れていった印象がある。
ただ、タワーオブロンドンにとって嫌なデータが。それがその年のサマースプリントチャンピオンがこのレースを制したことがないということ。
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2着はあるもののここ4年に至っては2桁着順。ただ、前走の勝ちっぷりからこの馬は少し能力が違うような気もする。この負の連鎖をタワーオブロンドンは止めることができるか?
GⅠ馬の復活?
逆に追い風となるデータをご紹介。このレース「GⅠ馬の成績」がかなりいいのである。
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過去10年でGⅠ馬が連対を外したのは2011年だけ。その2011年のGⅠ馬2頭とはロケットマンとグリーンバーディーの外国馬2頭(ラッキーナインは香港クラシックマイルを勝っているがリステッド競走のため除外)。日本のGⅠ馬がスプリンターズSに参戦してきた時にはどの馬かが2着以内に来ていることとなる。
今年の特別登録時点でのGⅠ馬はセイウンコウセイとミスターメロディとレッツゴードンキ、ステルヴィオ(回避予定)、グランアレグリア(回避予定)。出走馬はどれもあまり人気がなさそうだし、全て押さえておくのも手かもしれない。
楽しみな秋緒戦のGⅠスプリンターズSは9月29日(日)の15時40分発走予定。
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