【京成杯AH】他の中山芝1600mとは違う?「差し馬」×「ディープ産駒」のデータに注目

SPAIA編集部 喜畑恵太

本命に推されたプロディガルサンⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

1番人気が3連勝だが…

京成杯オータムハンデ(GⅢ 芝1600m)、いよいよこのレースでサマーシリーズが閉幕。来週からは本格的な秋競馬が始まる。個人的に注目は牡・牝とも3歳クラシック1冠目をぶっつけで挑んで勝利したグランアレグリアとサートゥルナーリアがどのような活躍を見せるのか。この2頭は歴史を変えた馬なだけに、引退するまでにどういう競走馬人生を送るのかには興味がある。

今回予想する京成杯はイメージ的に「荒れる重賞」なのだが、ここ3年は1番人気が勝っている。ただ、その前は1番人気が13連敗していた。開幕週なので2014年の中山コース路盤改修工事の影響か定かではないが、荒れる重賞のイメージは捨てるべきかもしれない。

他の中山芝1600mとは様相が違う?

この京成杯、実は他の芝1600mとは違う顔を見せている。下記は脚質別成績だが、前が有利になりやすい開幕週でも差し馬の成績がかなりいい。逆に逃げ馬は過去10年で馬券圏内に入ったことがない。

過去10年の京成杯脚質別成績ⒸSPAIA

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ただし、全てのクラスをひっくるめた過去10年の開幕週の芝1600mの複勝率は逃げが36.2%、先行馬が34.2%、差し馬が23.6%で追込馬が7.2%と、前から成績がよく開幕週らしいデータとなっている。

もう1つ面白いのが過去10年、この時期の中山開幕週の芝1600m種牡馬別成績である。

過去10年のこの時期の開幕週の芝1600mの種牡馬別成績ⒸSPAIA

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注目はディープインパクト産駒。表を見た限り、勝率が悪く、連対率、複勝率とも飛び抜けた数字ではないが、過去10年の京成杯に至っては、連対率、複勝率ともかなりいい。

この二つの要素から、今週末の他のレースを観て傾向を立てない方がいいレースなのかもしれない。

「斤量増減」「前走のクラス別」成績から浮上してきたのは?

続いて前走からの斤量増減別成績。

過去10年の京成杯斤量別成績ⒸSPAIA

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今年の夏競馬のデータを見ると斤量が増える馬=実績馬がいい傾向にあったが、このレースも同様に複勝率は33.3%もある。今回、斤量増な馬は中京記念の1、2着馬、グルーヴィットとクリノガウディー。どちらにも注意しておきたい。

最後に前走のクラス別成績。

過去10年の京成杯前走クラス別成績ⒸSPAIA

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オープン組が苦戦するくらいで他からはまんべんなく来ている。ちなみに3勝クラスからは過去10年で3頭の勝ち馬が出ている。今回3勝クラスから挑むのがトロワゼトワルのみ。人気がないだろうし押さえておいて損はない。

注目は「差し馬」「ディープインパクト産駒」「斤量増」「前走3勝クラス」

まとめに入ると、「差し馬」「ディープインパクト産駒」「斤量増」「前走3勝クラス」のデータに注目。全てを満たす馬がいないので、今回はボックスで買うとする。

まずは「差し馬」だが、これは多すぎるので絶対条件。次に「ディープインパクト産駒」だが、今回出走しているのはディメンシオン、フローレスマジック、プロディガルサンの3頭。「斤量増」「前走3勝クラス」は先ほども述べた通りグルーヴィットとクリノガウディーそしてトロワゼトワル。クリノガウディーが微妙だが、前走を踏まえると前に行かないと判断。

今回はこの6頭の馬単、3連複のボックス100円ずつで勝負。組み合わせによってはサマーSPAIAシリーズ1発大逆転も狙えるか?

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