【新潟記念】今年はスローペース必至で上がり32秒台が必要?決め手のあるあの馬に注目

SPAIA編集部 喜畑恵太

新潟記念で推奨されたサトノキングダムⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

今年は上がり32秒台の決着?

サマーシリーズで予想対決を行う「サマーSPAIAシリーズ」が行われているが、当たったのは0。猛暑の中、一人だけ冬が到来。残すところあと3レース。博打の魅力、一発逆転を狙ってここからは挑んでいきたい。

9月1日(日)に行われるのが新潟記念(GⅢ 芝2000m外回り)である。このレースでサマー2000シリーズのチャンピオンが決まる。現在、ポイントトップはブラストワンピースだが、サマー2000シリーズ対象レースを1走しか走っておらず、優勝の権利はない。

ただし、今回出走するカデナ(現在6位)あたりもここで勝たないと規定の13点以上を満たせないので、優勝の可能性はなくなる。このままではポイント不足で王者不在となる。どういう結末を迎えるのか要注目である。

今回も過去10年のデータを使って本命馬を選ぶ。

この新潟記念が行われる舞台は、日本一長い直線を誇る新潟外回り。下記は過去10年のこのレースの上がり3ハロンの順位別成績だが、やはり決め手のある馬の成績がいい。

新潟記念の上がり別成績ⒸSPAIA

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上がり最速の馬が4勝を筆頭に成績がいい。最低でも上がり5位以内の切れを使いそうな馬を軸に選びたいところ。今年は逃げ馬が少なくスローペース必至な様相。32秒台、最低でも33秒前半の上がりを使えないと厳しいかも。

同じようなことが言えるかもしれないが、過去10年の前走の脚質別成績を見ると、数では差し馬が8勝と中団から、ラストでしっかり足を使える馬が有利となっている。

新潟記念の前走脚質別成績ⒸSPAIA

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率で言えば先行馬もそうは変わらないのだが、注目は逃げ馬の成績の悪さ。瞬発力がないとこのレースで好結果を残すには厳しい。

最後に性別成績。

新潟記念の性別成績ⒸSPAIA

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「夏は牝馬」の格言はどこへやら、過去10年で牝馬が馬券に絡んだのは1度のみ。これは大きなマイナス要因である。

決め手のある3頭に注目

ここまでまとめると、
「決め手のある馬」
「逃げ馬はマイナス」
「セン・牡馬」である。

先述したように、今回は逃げ馬がブラックスピネルくらいでスローペース必至。ならば、今回重要なデータは「決め手のある馬」ではないか。今回は32秒台の上がりが必要だと判断する。

今回、生涯で32秒台の足を使った馬はちらほらいるが、注目はサトノキングダム。この馬、新潟で4走して32秒台の上がりを使ったのが3回もある。もともと後ろから競馬をするタイプだったが、最近は前に位置取ってもしっかり足が使えており、自在性が出てきたのはいいこと。競馬のうまさを見ると、さっそく重賞でも通用するのではないか。

対抗はレイエンダ。ダービー、天皇賞秋を勝ったレイデオロの全弟で期待されていた馬がやっと前走で重賞勝ち。この素質馬が夏競馬、しかもサマー2000シリーズ制覇には届かないのになぜここに使ってきたのか?

それは秋に向けての賞金加算。秋は一線級が出走してくるし、賞金加算ができずGⅠに出走できない可能性がある。ここを生半可な仕上げでは挑んでくるとは考えられず馬券からははずせない。前走使った上がり3ハロンの時計は32.7、3走前も32.8と直線に坂のある東京コースでこの時計が出るなら、平坦の新潟ならもちろん期待できる。

狙ってみたいのがショウナンバッハ。この馬の特徴としていつ走るかわからないこと。ただ、真面目に走った時の決め手は強烈なものがあり、2走前は32秒台の上がりを使ってレイエンダにコンマ5秒差。ここに入れば実力は引けを取らない。

今回はこの3頭で勝負。配当的にサトノキングダムの頭も期待した買い目を選びたい。まずはサトノキングダムとレイエンダの馬単折り返しを2000円ずつ(計4000円)。サトノキングダムとレイエンダ、ショウナンバッハの3連複1点に500円。最後にサトノキングダムとショウナンバッハの馬連500円。

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