キーンランドCは函館SS好走馬を狙え　穴は強烈な決め手を持つ3歳馬

ⒸSPAIA（撮影：三木俊幸）

1番人気の複勝率は77.8%

どう客観視しても自分で予想がうまいと思ったことがないが、それにしても当たらない。サマーシリーズ対象レースを予想する「サマーSPAIAシリーズ」の予想対決はここまで9戦全敗。そこまで大振りしたレースも記憶になく、これは深刻。そろそろ当てないと逆パーフェクトも見えてくる。

今週はキーンランドC（GⅢ　芝1200m）。過去の成績を見ると1番人気がよく馬券に絡んでおり、まずは「人気別成績」を調べてみた。

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今回は全て過去10年（2013年の函館開催は除く）のデータを使うこととする。人気別成績を見ると、1番人気の複勝率が77.8%とかなり優秀。札幌競馬場はカーブが緩やかでそれほど特徴的なコースではなく、実力馬がきっちり力を出しやすいコースなのかもしれない。今回、1番人気に推されるのがダノンスマッシュであろう。最低でも相手には押さえておく必要がありそう。

次に「前走レース別成績」。

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函館SS組が4勝と優秀。全体的に見ると、サマースプリントシリーズ（函館SS、CBC賞、アイビスサマーダッシュ）に出走している馬は成績がいい。また、函館SSから参戦してキーンランドCで3着以内に来た馬は、全て函館SSで3着以内だった。今回は2頭いる。それはアスターペガサスとタワーオブロンドン。前走内容を見ると、どちらも期待できそうでこの2頭も押さえておきたい。

ちなみに函館SSを制したカイザーメランジェはアイビスSSを使っての参戦。函館SSで3着以内に入り、間にレースを挟んで、キーンランドCで馬券圏内に来たのは2017年のエポワスのみ。ほか3頭いるが、いずれも惨敗に終わっている。エポワスはこの間、一度美浦に戻っているだけに、今回のカイザーメランジェと状況がよく似ている。

最後に「年齢別成績」。

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4歳馬が圧倒的有利。年齢別成績で複勝率40％超えはなかなかの数字ではないだろうか。ただ、ここ3年に絞ると3歳馬も3頭馬券に絡んでおり、注意したい。

穴はここでも見劣らない決め手の持ち主

ここまでをまとめると 「1番人気」「前走函館SS好走組」「年齢は3、4歳」馬に注目。

この3つで一番強力なデータは複勝100％の「前走函館SS好走組」。実は該当するアスターペガサスとタワーオブロンドンは3、4歳馬で年齢別データにもぴったりくる。前者は前走勝手の違う競馬で2着。本来はじっくり足をためた方がいいタイプ。今回は多頭数で無理には前に行かないはず。札幌競馬場は開催が進んで、そろそろ差しも決まりだしていることもあり舞台は整ったか。

タワーオブロンドンは初の1200mで58kgを背負わされて3着。初めての条件で、上がり33.5秒は優秀。前走は1200mの適性に半信半疑だったが、あのレースを見ればこなせそう。2走目の慣れに期待したい。

函館SSの覇者カイザーメランジェは前述した通り、過去に馬券に絡んだエポワスとよく似ている。ただ、前走は展開に恵まれた感があるし、この暑い時期に輸送を繰り返しているのはプラスではない。データ的には無印にはできず、あくまで押さえ。

1番人気も優秀で、3番手はダノンスマッシュ。前走は薬物騒動のあおりを受けて除外となったが、出走していれば、函館SSで馬券圏内に来ていたであろう実力馬。もしダノンスマッシュ走って3着以内に入っていれば、タワーオブロンドンが4着となるのだが…。

ここまでは人気馬を選んでいるだけ。これでは面白くないので穴にハッピーアワーを推奨したい。3歳馬、前走NHKマイル出走馬とデータ的には悪くないし、時計のかかる馬場、小回りコースにぴったりなハービンジャー産駒。昨年この条件で行われたすずらん賞の勝ち方が強かった。この馬の課題はとにかくゲートをしっかりと出ること。決め手勝負なら古馬にも引けを取らないと思っているだけにここは頑張ってほしい。

サマーSPAIAシリーズ対象レースということで予算は5000円。馬券はアスターペガサスとタワーオブロンドン、ダノンスマッシュ、ハッピーアワーの3連単4頭ボックス100円ずつ（計2400円）と、ワイドでハッピーアワーからアスターペガサス、タワーオブロンドンに1000円ずつ、ハッピーアワーとカイザーメランジェのワイドを600円。

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