【関屋記念】過去10年で重賞馬が9勝 本命は「斤量減」×「重賞馬」×「ロードカナロア産駒」
SPAIA編集部 喜畑恵太
Ⓒ明石智子
過去10年で重賞馬が9勝
8月11日(日)に新潟競馬場で行われるのが関屋記念(GⅢ 芝1600m外回り)である。新潟の外回りといえば、日本一長い直線コースである。658mもあるということは、直線に入ってもラスト3ハロンがまだ来ていないことになる。
目いっぱい追えるので、それは決め手のある馬が有利かと思いきや、過去10年で上がり1番時計を出した馬は6回しか馬券圏内に入っていない。6回も入っていれば十分かと思うが、自分的には、ほぼ全ての馬が入ってくると思っていただけに、意外だった。直線が長いからといって、構え過ぎると足を余すこともあり、ペース次第では粘り込みにも注意すべきである。
今回も「データ」×「データ」で予想をしていく。
まずは色濃く出たのが過去10年の「斤量別成績」。
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前走から斤量減の馬が9勝と圧倒的な数字を残している。同斤量の馬は2着が8回。斤量増の馬は1回しか連対しておらず散々な結果となっている。
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次にこのレース過去10年の優勝馬で重賞を勝ったことがなかった馬は、2010年のレッツゴーキリシマ以外いない。最低でも1つは重賞タイトルを持っていることが関屋記念を制する条件となりそう。
ロードカナロア産駒の庭
関屋記念が行われる新潟芝1600m(外回り)の特徴としてロードカナロア産駒の成績のよさが挙げられる。
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ロードカナロア産駒は2017年デビューだが、今までで6勝を挙げて、勝率は20%超え。これはディープインパクト産駒をしのぐ数字である。決め手勝負=ディープインパクトのイメージがあるが、それよりもいい数字を残しているということは、よほど相性がいいということである。
注目は「斤量減」×「重賞馬」×「ロードカナロア産駒」
今回は「斤量減」×「重賞馬」×「ロードカナロア産駒」に注目。
これに当てはまるのが、ケイデンスコール。この馬のいいところは、ポカが少ないこと。全6戦中、5回が上がり最速と自分の決め手をしっかり発揮している。冒頭に述べたが、過去10年で6回上がり最速の馬が馬券圏内に来ているのは追い風になる。今回が古馬と初めての対戦になるが、斤量が53kgであれば、ここでも上がり最速の足を使えるのではないだろうか。
対抗はミッキーグローリー。こちらは「斤量減」×「重賞馬」は当てはまるが、父親はディープインパクト産駒。ロードカナロア産駒が突出しているだけで、ディープインパクト産駒の連対率は悪くはない。心配なのは骨折明けなこと。前走のGⅠでも、内を立ち回った馬での決着だったのに対して、この馬は大外をぶん回しての5着。しかも上がり最速のオマケ付きで、負けて強し。9か月ぶりでも仕上がっていればここなら勝ち負け。
あとはピンと来ないので、馬券はこの2点で勝負。今回はサマーシリーズということでSPAIA予想対決の対象レース。ケイデンスコールの単勝3000円とボーナスチャンス的な意味でケイデンスコールからミッキーグローリーへの馬単2000円。
データ的にははっきりとケイデンスコールの勝ちと出た。すんなりいった時くらいは美酒を味わいたいものだが…。
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