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平均上がりは33.9 雨のCBC賞の馬場にぴったり合いそうな馬は?

2019/06/28 15:00
三木俊幸
本命に推されたショウナンアンセムⒸ三木俊幸

Ⓒ三木俊幸

データからは速い上がりが要求される

今週から開幕する中京競馬場では、サマースプリントシリーズの第2戦CBC賞(GⅢ・芝1200m)が行われる。昨年はアレスバローズが勝利し、勢いそのままサマースプリントシリーズの優勝馬に輝いた。今年も、CBC賞から王者誕生となるのか注目が集まる一戦だ。

SPAIAでもサマーSPAIAシリーズとして、馬券対決が行われる。第1戦の函館スプリントSは禁止薬物摂取の可能性があった6頭が競走除外となった影響もあり、馬券は返還に。本命にしたダイメイフジは、レースに出走して4着に敗れたため、ツキがあったのかもしれない。しかし馬券の調子は絶不調なだけに、今回こそ的中させたいところ。

今回は、CBC賞が開幕週なので先週の馬場傾向が使えないため、過去5年で馬券圏内に好走した馬の成績と出走馬の上がりタイムから見たコース・馬場適性を重視した予想をしていきたい。

過去5年のCBC賞成績Ⓒ三木俊幸

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まず過去5年の走破タイムを見ると、年によってバラつきがあることが見てとれる。重馬場で行われた2015年が1:09.1と時計がかかっているのは分かるが、良馬場でも2018年の1:07.0というかなりの高速馬場の年もあれば、2014年のように1:08.6と時計がかかっている年もある。開幕週のため、実際にレースが行われてみないと何とも言えない難しい馬場傾向となっている。

上がりタイムを比較すると、2016年にレッドファルクスが32.7という非常に速い上がりを使っている。5年間を平均しても33.9と、速い上がりが要求されている。

最後に位置取りを見てみると、勝ち馬はすべて差し・追込馬という結果になっている。その一方で逃げ、または2番手を追走した馬が6頭も馬券に絡んでいる。脚質が偏った買い目にならないように注意したい。

本命馬は道悪巧者

次に出走馬の中から7頭をピックアップし、1400m以内で馬券圏内に好走した時の平均上がりタイムから馬場適性について分析してみる。

有力馬の平均上がりタイムⒸ三木俊幸

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中京コースは直線に急坂がある。 なので、7頭の中で中山、阪神、中京の“急坂コース“で使った上がりを比較してみると、セイウンコウセイが高いコース適性を示していることがわかった。

全体の平均上がりが34.5だったのに対し、急坂コースでは34.2と速くなっている。急坂コースでしまいの3ハロンが速くなったのはこの馬だけ。これまで急坂コースで走ったのは2回、いずれもGⅠの高松宮記念で1着、2着という結果を残していて、価値の高いデータ。これなら、本命候補の1番手と言っていいだろう。

しかし、稍重でGⅠを勝利しているものの、それ以降は重で14着、稍重で12着と大敗しているのが気になる。週の後半は雨予報が続いており、馬場は悪くなることが予想されるため、軸にするのは微妙なところ。

その他ではアレスバローズとラベンダーヴァレイが34.1で全体と急坂の平均上がりが同じという結果となっている。ただ、アレスバローズは斤量57.5kg。ラベンダーヴァレイは馬体重が430kgと小柄で、過去に重馬場で走った2回とも着外に敗れているということからも、道悪はマイナス材料となるので評価を下げたい。

その一方、道悪馬場で急浮上するのがショウナンアンセム。急坂コースで使った平均の上がりは34.5だが、2015年の重馬場で行われたCBC賞の上がりと比較すると、データ的にはぴったり。脚質にも自在性があり、総合的に考えるとこの馬が本命候補か。

その他レッドアンシェルは、前走は初の1200m戦で快勝しており、距離適性の高さを示した。急坂コースの上がりは34.0、重馬場で3着という実績もあるので、ある程度の評価は必要だ。アウィルアウェイは、東京コースや京都コースに実績が集中している。51kgという軽量なので無視できないが、コース適性に疑問符がつく。

印は以下の通りとした。
◎ショウナンアンセム
○アレスバローズ
▲レッドアンシェル
△セイウンコウセイ
△アウィルアウェイ

今回も予算5,000円の予想対決となる。おそらく道悪になるのは間違いないが、先週のように予想外の天候となることも考えられなくはない。あまり自信はないが、買い目は◎ショウナンアンセムからの馬連流しで各1,000円。余った1,000円で◎→○→▲と◎→▲→○の3連単を各500円で勝負する。

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