SPAIA競馬トップ
【宝塚記念】SPAIA競馬討論会 穴をあけるのはGⅠ善戦組？
SPAIA編集部
Ⓒ明石智子
宝塚記念スペシャル対談
6月23日、阪神競馬場では上半期を締めくくるグランプリレース、第60回宝塚記念（GⅠ・芝2200m）が行われる。昨年末の有馬記念、日本ダービーに続きSPAIAでは特別コラムとして、馬場予想に加えて競馬場取材を担当している三木記者とデータ予想を行なっている喜畑記者の2人が対談形式で、過去のデータとともに宝塚記念を占ってみた。
穴をあけるのはGⅠ善戦組？
喜畑：今年の宝塚記念は少頭数ながら、豪華なメンバーがそろった印象がありますね。90年代はなかなか荒れない宝塚記念だったのに、近年これだけ荒れるレースへと変貌したレースも珍しい。
三木：そうですね。近年は適性を重視して、出走するレースが分散化する傾向にあるので、ファン投票上位で選ばれた馬が出走しないことも多いのが影響しているのかもしれません。
喜畑：ただ、ファン投票最上位馬は意外に出走しているんですよね。同じようにファン投票上位馬が出ていないイメージがあったが、2位までの馬は10年間ちゃんと出走しています。
《関連記事》オグリキャップが歴代最高得票数 ファン投票から見る宝塚記念
ただ、勝ち馬のファン投票順位が勝ち馬とつながっていないイメージがありますね。
ⒸSPAIA
三木：重賞で活躍しているものの、GⅠにはあと一歩届いていなかったという馬が宝塚記念で初GⅠ勝利を飾るということが多いですね。その理由として、やはり梅雨の時期に開催されるということがあると考えます。実際、ここ3年は稍重で行われていますし、サトノクラウンやミッキーロケットは時計のかかる馬場を得意としていました。でも、今年の関西地方はまだ梅雨入りしてないんですよね？
喜畑：まだですね。ただ、週末も雨が降るとか降らないとか。こうして過去5年を見ると勝ち馬はGⅠ初勝利、馬券で穴をあけるのはGⅠで馬券圏内に来たことある馬って感じですね。
ⒸSPAIA
今年は6頭のGⅠ馬がいますし、勝っていなくても善戦組が結構いるから、人気が落ちるようなら狙ってみるのも手かも。
ステイゴールド産駒が最多の5勝
三木：そのデータに当てはまりそうなエタリオウは、今回横山典騎手と初コンビ。手が合いそうですし、何と言ってもステイゴールド産駒はこれまでの宝塚記念で最多の5勝を挙げています。
ⒸSPAIA
これは絶対買いじゃないですか？
喜畑：確かにプンプンにおいますね。というか、この宝塚記念5勝ってすごい。産駒がデビューして15年しか経っていないんですよ。ゴールドシップが2勝しているにしても、4頭の宝塚記念馬を輩出している。今年も1つ勝ち星を積み重ねてもらって6にしてもらいましょう。ただ、馬券を買う馬は違うんですけどね。
三木：わかった！穴党の喜畑さんの狙いは同じステイゴールドでも、スティッフェリオの方でしょ？
ⒸSPAIA
サンプルは少ないにしろ、過去10年の前走別成績からは大阪杯組の数字がいいですし、さっき挙がったデータにも当てはまっています。
喜畑：残念。唯一のGⅠ、菊花賞で善戦どころか、最下位ですがな。ステイゴールド産駒は相手で、本命はクリンチャーですよ。菊花賞2着が忘れられないんです。普段当たらないのに、ぴったり当てた唯一のレースみたいなもんですから。とにかく土曜に雨が降って、タフなコースになってもらいたい。
レイデオロにとって厳しいデータも
喜畑：さっきの表見ていると、前走海外のレースを使ったレイデオロが勝つには黄色信号ですね。
三木：確かに勝つという点で見ると、海外帰りのレイデオロには厳しいデータですけど、馬券の軸という面では信頼できると思います。展開を考えても、ドバイでは押し出されるように逃げる展開となって負けましたけど、今回は逃げそうな馬もいますし、いつも通りのレースができるはずです。
ⒸSPAIA
それに過去10年の東西別成績をみてくださいよ。勝利数では栗東所属のほうが多いですが、勝率と連対率では美浦所属のほうが上回っています。
喜畑：2000年から10年連続関西馬が勝っていたのを考えると、やっとという感じですかね。関東16勝、関西43勝。この差が1つでも縮まればいいですが。で、三木さんの本命は？
三木：あくまでも3着以内の軸ということでレイデオロを本命にしましたけど、それ以外ではアルアインが気になっています。上がりがかかる馬場もあっていると思います。実は、担当されている音瀬助手と少しだけお話させていただいたことがあるんです。アルアインに頑張ってもらって、また「おめでとうございます」と言える機会があればいいですね。
喜畑：個人的な感情やないですか。まあ、夢を託すドリームレースですから、想いを込めた馬券もありといえば、ありですね。クリンチャーは近走結果が出ていないですが、しぶとさが生かせるこの舞台はぴったりなはず。先週の馬場見ても明らかに向くので、あとはひと雨降ってもらって、最高の舞台を用意してほしいです。これで負けたらあきらめがつきます。
三木：馬場傾向のデータについては、予想記事の方で触れていますのでそっちをチェックしてください。天気が微妙なので予想は難しいのはわかりますが、負けたらあきらめがつくとか言わんと、予想を当てましょう！
喜畑：もう夏が来るというのに、馬券は冬の時代を迎えているのでね。サマーSPAIAシリーズも除外騒ぎの中、私だけ参加して見事にハズレましたし。運がない運が。
三木：いじけないでくださいよ（笑）まだ夏競馬は始まったばかりですから、大丈夫ですよ！
喜畑：スタートでこけると、挽回するのに苦労するんですよ。2015年のゴールドシップ見て分かったでしょう。まあ、上半期の締めなのでぜひ当てましょう。
おすすめ記事
