出走機会5連勝とシルクレーシングの2歳馬が確変中 16日の東京新馬戦を振り返る

Ⓒ三木俊幸
日曜は戸崎騎手が5勝と固め勝ち
6月16日の東京競馬場では、戸崎圭太騎手が5勝と大活躍をみせた。

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7レースの3歳以上1勝クラス(ダート1600m)では、2番手を追走して抜け出したロジヒューズで勝利。続く8レース、同じく3歳以上1勝クラス(芝1400m)では、3歳牝馬のスイートセントに騎乗して連勝。9レースの青梅特別(3歳以上2勝クラス・ダート1600m)では、中団追走からブルベアイリーデを勝利へ導き、見事に3連勝を飾った。
1.9倍の人気に応える勝利
その他では2レースの新馬戦が行われ、どちらも今後が楽しみになる勝ち方を見せてくれた。
まずは5レースの芝1600mの新馬戦を振り返っていこう。
単勝1.9倍の人気を集めていたのは、サクセッション。2016年のマイラーズCを勝ち、今年3月にはオーストラリアに遠征してクイーンエリザベスSでウィンクスの2着となったクルーガーを全兄に持つ良血馬だ。

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レースはグレイトホーンが逃げ、サクセッションは3、4番手を追走。前を射程圏に入れながらの競馬となり、直線は外に持ち出された。鞍上の福永騎手が1発2発とムチを入れるとしっかりと反応し、ゴール前で捉えて、断然の人気に応えた。勝ち時計は1:36.4、上がりは34.8だった。
重馬場でのレースで、スパッと切れる感じではなかったが、かなりの瞬発力がありそう。今後も広いコースでの活躍が期待される。

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サクセッション
父:キングカメハメハ
母:アディクティド
厩舎:美浦・国枝栄
馬主:キャロットファーム
生産:ノーザンファーム
シルクレーシングは2歳戦の出走機会5連勝
続く6レースは芝1400mの新馬戦。1番人気は新種牡馬リアルインパクト産駒のトライフォーリアルだった。
好ダッシュを見せたのはネイチャークイーン、2番手にルドラクシャという隊列でレースは進み、前半600mを36.2で通過。直線に向いてルドラクシャが先頭に立って押し切りを図るが、大外から伸びてきたのは道中5番手を追走していたトライフォーリアル。
三浦皇成騎手の檄に応え、1完歩ずつ迫るとあっさりとかわして1:24.4、上がりは35.5というタイムで勝利した。どちらかといえば、力のいる馬場を得意とするパワータイプという印象を受けた。
オーナーのシルクレーシングは、これで2歳戦での出走機会5連勝と絶好調。この勢いがどこまで続くのか、今週以降も要注目だ。

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トライフォーリアル
父:リアルインパクト
母:エンプレスティアラ
厩舎:美浦・萩原清
馬主:シルクレーシング
生産:ノーザンファーム
