1億円馬ワーケアが新馬勝ち 土日の東京新馬戦は落合幸弘氏の2頭が勝利

Ⓒ三木俊幸
土曜はグランチェイサーが新馬V 距離が延びても良さそう
6月8日と9日に東京で行われた新馬戦2レースについて振り返っていこう。
まずは土曜日に行われた1400mの新馬戦。人気を集めたのは新種牡馬のエピファネイア産駒のファートゥア、同じく新種牡馬のリアルインパクト産駒のインザムービーだった。

Ⓒ三木俊幸

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少し内を空ける形で直線に向いたが、内からスルスルとインザムービーが先頭に立つ。大外から1番人気のファートゥアも追い込んでくるが、なかなか差はつまらず、このままインザムービーが押し切ると思われた。
しかし、2頭の間を割ってくる形でグランチェイサーがゴール前で一気に強襲し、並んだところでゴール。最後の最後でクビ差で差し切っており、見事に新馬勝ちを果たした。
今回は1400m戦を使われたが、ゴール前50mで一気に伸びてきた末脚を見ると、今後マイルに距離を延長しても全く問題なさそうな走りだった。今後の活躍に期待したい。

Ⓒ三木俊幸
<グランチェイサー>
父:ダイワメジャー
母:キャッスルブラウン
厩舎:美浦・矢野英一
馬主:落合幸弘
生産:村上欽哉
1億円馬ワーケアは稍重ながら上がり33.2で勝利
日曜日に行われたのが芝1800m戦。人気を集めたのは、福島牝馬S、3着の実績があるダノングレースを半姉に持つワーケア。同馬は調教でもいい動きを見せていた。2番人気はヴィクトワールピサ産駒のゴルコンダ。534kgの大型馬でパドックでは馬っぷりの良さが目立っていた。
この時期の新馬戦にしては珍しくそろったスタートを切った11頭。まずは内からアピテソーロがハナを切る展開となったが、その外をウインカーネリアンがぴったりとマーク。人気のワーケアとゴルコンダは中団を追走する形となり、前半1000mは1:04.9で通過した。
4コーナで後続各馬が早めに動きだし、先団は6頭が横並びとなり直線コースへ向く。残り400m過ぎで最内からゴルコンダが先頭に立ち、ウインカーネリアンとの競り合いとなったが、そこを大外から一気にかわしたのがワーケア。
稍重の馬場ながら、上がり33.2の末脚を使い、2017年セレクトセールでの1億2420万円という値段に違わぬレースを見せてくれた。
なお馬主の落合幸弘氏は愛馬が連日の新馬勝ちを飾っている。

Ⓒ三木俊幸
<ワーケア>
父:ハーツクライ
母:チェリーコレクト
厩舎:美浦・手塚貴久
馬主:落合幸弘
生産:ノーザンファーム
