エプソムC2着のサラキア本命の予想は的中した? SPAIA予想陣の結果とともに先週を振り返る

Ⓒ三木俊幸
エプソムCはレイエンダが重賞初制覇
先週はひとまずGⅠがお休み。それでも、例年、一筋縄ではいかないマーメイドSが行われたり、伝統のある重賞、エプソムCが行われたりと、盛り上がりを見せた競馬界。
エプソムC本命のサラキアが2着、マーメイドS 本命のサラスが勝利と、馬券圏内に来ているだけに、予想は的中となったのか気になるところ。レースとともに振り返っていく。
6月9日(日)に東京競馬場で行われた芝1800mのGⅢエプソムC。一つ前の10レースがスタートする直前に雨が降り始め、稍重のコンディションで行われた。
スタートでアップクォークが大きく出遅れ、最後方からの競馬となる。ハナ争いは押し出されるようにサラキアが先頭、レイエンダが2番手からレースを進める。1番人気のソーグリッタリングは5番手、中団からプロディガルサン、ミッキースワローは後方2番手からの競馬となった。
前半1000mは1:03.9というスローペースで淡々と流れ、各馬内ラチ沿いを空けて直線コースへ。空いた内から、ブレスジャーニーが先頭に並びかけてくるが、楽なペースで逃げていたサラキアとレイエンダがもう一度盛り返しを見せる。
この2頭の争いは残り200mを過ぎたあたりまで続いたが、ゴール前で3/4馬身抜け出したレイエンダが見事、重賞初制覇を飾った。

Ⓒ三木俊幸
予想は、前走大敗組の巻き返しと前に行ける馬という点から軸に推奨したサラキアが、まさか逃げるとは思わなかったが、2着と健闘。しかし、勝ったレイエンダは買い目に入っておらず、残念な結果に。
その一方、危険な人気馬として取り上げたプロディガルサンは馬券圏外の6着に敗れており、“切る”という視点ながらデータ予想が的中できたのはよかった。
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多摩川Sは16番人気が勝利する波乱の結果に
6月8日(土)の東京メインレース、多摩川Sはハンデ戦らしく事前の予想ではかなり難解なレースになると予想されていたが、果たして馬場適性から考察した予想は的中したのか振り返ってみよう。
各馬、そろったスタートを切ったが、大外からファストアプローチが押してハナへ。2番手にアンブロジオ、3番手以下はアシュリン、サトノキングダムなど一団となって前半600mは35.2というスローペースでレースは流れる。
ファストアプローチがリードを2馬身ほどキープしたまま直線へ。残り200mを切って外からサトノキングダムが追い上げを見せる。
内からはアシュリン、大外からトラインも強襲、間を割ってトーセンブレスも加わり、逃げたファストアプローチを追うが届かず。16番人気のファストアプローチが見事、逃げ切り勝ちを決めた。
勝ちタイムは1:33.0で、2着にサトノキングダム、3着はトラインという結果に終わっている。

Ⓒ三木俊幸
予想は、本命に推したアバルラータは中団を追走して内をロスなく立ち回ったが、伸びを欠き9着。相手に推奨したミュージアムヒルは全く見せ場なく13着と散々な結果だった。
今回は言い訳をするよりも、思い切った作戦に出て見事な騎乗を見せた木幡育也騎手に賛辞を送りたい。
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マーメイドSはサラスが勝ったが……
6月9日(日)に阪神競馬場で行われたのがマーメイドS(GⅢ 芝2000m)。荒れる重賞と言われているハンデ戦だが、今年はどうだったのか?振り返ってきたい。
レースはレーツェルが好スタートを切ってハナに行くかと思われたが、アドラータがそれを許さずハナ。アドラータが後続を離して軽快に飛ばしたため、ペースは平均から少し速いくらいだった。
4角手前で2番手以下も上がって行き、ひと固まり。直線半ばで、外からレッドランディーニが先頭に立ち、内をうまく突いたスカーレットカラーとの一騎打ちかと思われたが、後方から飛び込んできたのが、最後方にいたサラス。
一気に突き抜けてマーメイドSを制した。2着にはレッドランディーニ、3着にはスカーレットカラーが入った。
予想は競馬記者の三木氏本命のサラスが勝ったが、相手がおらず、惜しい結果に終わった。
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