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【マーメイドS】前走成績に騙されるな 狙うは時計がかかる馬場にぴったりな馬

2019/06/08 15:00
三木俊幸
マーメイドSで本命に推されたサラスⒸ明石智子

Ⓒ明石智子

開幕週ながら力のいる芝コース

6月9日、阪神競馬場では牝馬限定のハンデ重賞マーメイドSが行われる。過去10年で2桁人気の馬が1勝、2着3回、3着3回と馬券に絡むことも多いレースだ。また、2008年には48kgのトーホウシャイン、昨年は51kgのアンドリエッテが勝利するなど、軽量馬の台頭も多く、荒れる重賞として知られている。そんなマーメイドSについて、馬場傾向から予想を行っていく。

先週の阪神競馬場、芝コースのレース結果は以下の通り。

6月1・2日の阪神芝のレースの勝ち馬一覧ⒸSPAIA

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開幕週の馬場だったが、全体的に時計はかかり気味だったと言ってもいいだろう。鳴尾記念は1:59.6というタイムだったが、雨が降り始めた日曜日は1勝クラスの1600m戦が1:35.3、同じく1勝クラスの2000m戦、城崎特別が2:02.0と良馬場だった割には重い芝コンディションだった。

上がりタイムは平均しても35.2と上がりを要する馬場状態。最も速い上がりを使ったのが2歳新馬のリアアメリアの34.4だったということからも、同馬の能力の高さに驚くとともに、得手不得手がはっきりと出る馬場なのではないだろうか。

脚質を見てみると、土曜日は開幕週らしく先行馬の活躍が目立ったが、日曜日は一転して全てのレースで差し・追込馬が勝利するという結果に終わった。

今週末も雨予報となっており、いよいよ梅雨入りするのではないかと言われている。馬場が重くなれば、先週と同様に差し馬が台頭する馬場になると予想する。マーメイドSでは時計がかかる馬場でも好走歴があり、なおかつ道悪適性が高そうな馬を中心に狙ってみたい。

51kgの斤量も魅力的

本命はサラス。馬券圏内に絡んだ時の上がり平均タイムは34.2と、一見すると今の馬場傾向とは合っていないようにも見える。しかし、前走のパールS以外は全て、時計のかかる馬場で馬券に絡んでおり、昨年の京橋特別では重馬場で2着となった経験もある。この時の追い込んできた競馬がいまだに強く印象に残っており、これが今回本命を打つ決め手となった。51kgという斤量は魅力で大駆けに期待したい。

対抗はモーヴサファイア。上がりのかかる馬場が得意で、上がり33秒台を使ったのは2歳時の新潟2歳Sで使った33.5の1回のみ。あとは、それほど速い上がりを使えておらず、今回の条件はベストと言ってもいいだろう。

3番手はランドネ。近2走は結果が出ていないが、時計と上がりのかかる馬場を得意とする典型的な逃げ馬だ。切れる脚が使えない分、道悪もプラスに働くと考えられることからも、すんなりハナを切ることができれば逃げ残りもあるかもしれない。

以下、5走前のローズS以外は全て2着以内と安定した成績を残しているセンテリュオ、渋った馬場と内回りコースにも適性がありそうで、52kgの軽量が魅力なサンティールまで押さえておく。馬券はサラスから馬連で流して買ってみたい。