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POG好きライターが独断と偏見で未来のクラシックホースを選んでみた

2019/05/30 07:00
三木俊幸
東京競馬場を駆け抜ける馬群Ⓒ三木俊幸

Ⓒ三木俊幸

近年はデビュー時期が前倒しに

ダービーが終わったが、来年のダービーを目指す2歳馬たちの戦いが今週から始まる。以前はクラシックを目指す馬の多くは、秋にデビューするのが一般的で、6月にデビューする馬=短距離の早熟馬というイメージが強かった。

しかし、近年はそうした考え方は薄れ、イスラボニータ(6月2日デビュー)、グランアレグリア(6月3日デビュー)、サートゥルナーリア(6月10日デビュー)といった、のちにクラシックを制する馬が出ており、デビュー時期が前倒しになってきている。

それだけにPOGファンにとっては未来のダービー馬はどの馬なのか、いつデビューするのか、POG本を眺めているだけでワクワクが止まらない日々なのではないだろうか。筆者もその1人で、気がつけばあっという間に時間が過ぎてしまうことも多々ある。そんなPOG好きライターが独断と偏見で選んだ未来のクラシックホースをご紹介する。

これぞ走るディープインパクト産駒

まず牡馬の1頭目、これこそ来年のダービー馬ではないかと思った馬はバラダセールの2017(馬名:サトノフラッグ)。美浦・国枝栄厩舎に所属予定となっている。

馬体の専門家ではないが、前後のバランスがよく、皮膚が薄くいかにも筋肉の質が良さそうな馬体をしており、すばらしいバネを持っていそう。「これぞ走るディープインパクト産駒」ではないかと感じた。

ハーツクライ産駒で半姉のバラダガールとダンサールはいずれも500kgを超える大型馬だったが、同馬は480kg前後とサイズも良さそう。8月頃のデビューを予定しているとのことで、今からデビューが待ち遠しい。

牡馬2頭目、皐月賞で期待したいのが栗東・友道康夫厩舎所属のジンジャーパンチの2017(馬名:ポタジェ)。先述のサトノフラッグに比べるとコロンとした馬体に見えるが、トモにボリュームがあり、器用さと切れ味を兼ね備えたタイプに映った。今年の皐月賞3着で、ダービー2着馬のダノンキングリーのような雰囲気を感じる。

こちらはすでに栗東トレセンに入厩しており、順調に行けば中京開催でのデビューも視野に入っているとのこと。2歳戦からの活躍が期待される。

オークス馬シンハライトをほうふつとさせる走り

続いて牝馬の1頭目、来年の桜花賞として期待したいのがシンハディーパの2017(シンハリング)。父ダイワメジャー似の流星の持ち主だが、映像を見ると滞空時間が長く、バネを感じさせる走りをしており、叔母のオークス馬シンハライトをほうふつとさせるものだった。

5月11日に美浦・国枝栄厩舎に入厩したとのことで、今後はゲート試験合格を目指して進められていく。馬体重は470kg(5月14日現在)と大きすぎずちょうどいいサイズ感。オーナーは創設2年目にして、ラヴズオンリーユーでオークスを勝利するなど勢いに乗るDMMドリームクラブ。桜花賞の前に2歳女王の座も目指せる逸材ではないだろうか。

最後にオークスはマンビアの2017(サンテローズ)で夢をみたい。ハーツクライ産駒らしく、距離が延びて良さそうな馬体をしており、バランスもとても良く映る。写真を見る限り少し緩さを感じるが、未来のクラシックホースになってほしいという期待を込めて紹介してみた。

厩舎はまだ重賞勝ちこそないものの、期待の若手・西村真幸厩舎。現在はノーザンファーム早来で、1ハロン14〜15秒のキャンターを交えつつ調整が進められている。リラックスして走れるようになれば、まだまだ良化する余地を残しているとのことだけに、じっくりと調整して一歩ずつ課題を改善させ、鮮やかに駆ける姿を競馬場で見てみたい。


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