【NZT】大穴・ショーヒデキラの激走に期待　野中騎手の成績にも注目

Ⓒ三木俊幸

高速馬場に対応できる先行馬を狙え

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3月30日、31日の中山芝コースでは9レースが行われた。土曜日のレース後に雨が降った影響もあり、日曜日の前半2レースは稍重での競馬となった。

時計面では、1200mで行われたレースを見ると千葉日報杯が1:08.4、船橋Sが1:08.7と平均的な時計の決着だったが、ダービー卿チャレンジTは1:31.7と高速寄りの馬場だったと言ってもいいだろう。

勝ち馬の上がりを平均すると34.9、山吹賞を勝利したカウディーリョが使った上がり34.1が最速で、全体的にはややかかり気味だった。脚質は9レース中5レースが先行決着となっており、先行馬有利の馬場だと言える。

今週は晴天が続き、週末も晴れ予報となっている。そのことからも、先週土曜日のように高速よりの決着が増えると推測する。持ち時計もあり、なおかつある程度の先行力を兼ね備えている馬を狙ってみたい。

人気薄で好成績の野中騎手に期待

これらの情報を分析したうえで推奨したい注目馬はショーヒデキラだ。前走の未勝利戦はハイペースの中、4番手を追走して1:33.7と好時計での快勝だった。これまで良馬場の芝コースで出走した際に使った上がりの平均は34.6と今の馬場状態にはうってつけの存在だ。

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鞍上の野中悠太郎騎手は2019年4月5日現在、すでに9勝（過去最高の年間勝利数は2017年の13勝）を上げており、勝率5.9%、連対率13.8%、複勝率19.7%はデビュー以来最もいい成績を残している。

さらに心強いデータとして、中山競馬場の芝コースにおける8番人気以下の成績を見てみると、勝ち星こそないものの連対率17.4％、複勝率21.7％と過去の成績と比較すると圧倒的な成績を残している。アイルランドへの長期遠征を経て成長した今、重賞でも大穴馬券を演出する騎乗に期待したい。

その一方で、危険な人気馬としてミッキーブラックを取り上げておく。デビュー後2連勝でラジオNIKKEI杯京都2歳Sに挑み4着に敗れて以降、振るわない成績が続いている。

2000mが長かったということも考えられるが、これまでに良馬場で使った上がりの平均が35.2と切れ味があるタイプではない。かと言ってマイル戦ですんなりと先行できるかと言えば、そういうタイプでもないだろう。現在の高速よりの馬場では厳しいと考える。