【ドバイ】アーモンドアイが単勝1.2倍に応えて勝利 予想は4レース全てで本命馬を的中!

Ⓒゲッティイメージズ
エックスワイジェットが悲願の勝利
3月30日にドバイ・メイダン競馬場で行われたドバイワールドカップデーには、日本からは9頭(ケイティブレイブは出走取消)が出走した。その中から日本で馬券発売が行われたGⅠ4レースの結果を振り返ってみよう。
まずは、ドバイゴールデンシャヒーンを見ていく。好スタートを切ったのは、アメリカから参戦したエックスワイジェット。続いて外からマテラスカイも武豊騎手が積極的に2番手につける形でレースを展開する。
そのまま隊列は変わらず直線へ。最後はこの2頭の争いとなったが、スピードの優ったエックスワイジェットがそのまま押し切った。2016年、2018年と同レースで2着と惜しいレースが続いていたが、3度目の挑戦で悲願の制覇となった。2着はマテラスカイ、3着には3番手を追走したインペリアルヒントが入り、行った行ったの決着となった。タイムは1:10.75だった。
予想は本命のエックスワイジェットは的中し、3着のインペリアルヒントも3番手に推奨していた。しかし、マテラスカイは軽い馬場が合っていると分析し、厳しいレースになると想定していただけに、完璧な予想とはならなかった。
アーモンドアイが人気に応えて完勝
続いて振り返るドバイターフは、今年のドバイワールドカップデーで世界中から最も注目を集めていたといえるレースだ。単勝1.2倍の圧倒的な人気を集めていたアーモンドアイは、道中6、7番手の外目を追走。残り300mまで鞍上のルメール騎手の手は動かず、絶好の手応えで抜け出し、最後は1発2発とムチが入って完勝。タイムは1:46.79だった。
2着にはヴィブロスが入り、日本馬のワンツー決着となった。ヴィブロスは2017年の同レースを優勝し、2018年も2着となっており、3年連続で素晴らしいレースを見せてくれた。もう一頭参戦していたディアドラは、後方から懸命に追い込んだが4着だった。
本命のアーモンドアイは、期待どおりのレースを見せてくれた。これで秋にはフランスの凱旋門賞への遠征プランもあり、それに向けて大きな弾みをつける勝利だった。2着のヴィブロスは2番手に評価しており、予想は的中だった。
ビュイック騎手の完璧なレース運び
芝2410mで争われたドバイシーマクラシックは、日本から参戦したレイデオロが逃げる展開となった。それをマークする形でムーア騎手騎乗のマジックワンド、前哨戦のドバイシティーオブゴールドで強いレースを見せていたオールドペルシアンが続き、レースは淡々と進んでいった。
しかし、逃げたのが合わなかったのか、直線に向くとレイデオロは後続馬に早々に並びかけられ、6着と厳しいレースとなってしまった。勝利したのは、前哨戦と同じく3番手のインでピタッと折り合っていたオールドペルシアン。ビュイック騎手の檄に応え、完璧なレースを披露したと言えるだろう。勝ちタイムは2.27.17だった。2着には後方から追い込んだシュヴァルグラン、3着は最後方から脚を伸ばしたスワーヴリチャードが入線した。
このレースも本命のオールドペルシアンが勝利。レイデオロこそ残念な結果となったが、予想どおりオールドペルシアン対日本馬という構図となった。
史上初の連覇達成
メインレースのドバイワールドカップは、今年は好スタートを切ったノースアメリカが先手を取ったものの、2コーナーで外からじわっと上がって行ったグロンコウスキーが向正面でハナを奪う形となった。連覇を狙うサンダースノーはその直後の3番手を追走した。ゴール前はグロンコウスキーとサンダースノーの2頭による壮絶なマッチレースとなった。
鞍上マーフィー騎手とスミヨン騎手による激しい追い比べの結果、わずかにハナ差スミヨン騎手のサンダースノーが先着。勝ちタイム2:03.87で、史上初のドバイワールドカップ連覇を達成した。離れた3着には後方から追い込んだガンナヴェラが入線した。
予想はまたもや本命のサンダースノーが優勝。これで予想した4レース全てで本命馬が勝利するという結果となった。しかし、残念ながら2着のグロンコウスキーは無印。3着のガンナヴェラは2番手評価だっただけに、少し悔いが残る形となった。
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