石坂厩舎の未出走馬を買え!今週から始まる阪神、中山未勝利戦攻略法

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阪神、中山の未勝利戦に強い調教師は?
今週から阪神、中山に舞台を移し、ここから約2か月間熱い戦いが繰り広げられる。今回のコラムではこの時期の平地の「未勝利戦」に注目していきたい。
未勝利戦は各馬出走回数が少なくデータ的に買いづらいレースだ。それに増して、使いたいレースに登録しても、フルゲート以上の馬が登録して除外を食らったり、今年から大敗が続くと一定期間の出走停止処分を受けてしまいレースに出たくても出られなかったりし、思ったローテーションが組めない。
そんな中、大切なのは管理する調教師の腕ではないだろうか。そこでこの時期の未勝利戦に強い調教師を調べてみた。
阪神は藤原英厩舎、中山は堀宣行、藤沢和雄調教師に注目
まずは阪神の芝、ダート別のデータを見ていただきたい。


芝はこの時期、これといって飛び抜けた調教師はいないが、表に挙げた全ての調教師の数字は中々よく、名前を見つけた時には使いやすいデータとなっている。
一方、ダートでは特徴的な数字が出た。まず、藤原英昭調教師の複勝率が5割を超えている。素質馬を多く管理しているイメージがあり、もともとポテンシャルを秘めた馬が何らかの理由で出遅れている可能性が考えられる。その馬が経験を積んでレース慣れしてきたり、体の気になる箇所が治ったりして、この時期に目を覚ますのではないだろうか。単勝回収率131%、複勝回収率91%と高く、大敗を続けていても注意したい。
勝ち星5位以外で注目は橋田満調教師。期間中、前走2着だった馬は4頭おり、その全てが勝ち上がっている。3番人気以内の馬は10頭いて、6勝と2着1回とかなり堅実。もし見つけたら、信頼して軸にしてよさそうだ。


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中山で注目は芝で堀宣行、藤沢和雄調教師の数字の良さだ。もともと2人とも毎年リーディング争いをするような調教師である。実績十分の調教師がしっかりと管理馬に1勝をさせてあげるだけの仕上げをしていることがうかがえる。
ダートはこれまた堀厩舎。芝よりもぐんと数字が上がる。芝馬が多い厩舎なので、ダートに出すからにはきっちり勝ち負けしてくるということか。
未出走馬が高配当のカギになる
この時期、予想をさらにややこしくさせるのが未出走の馬。今年からルールが変わり、新馬戦が3週間早く終わるため、未勝利戦に未出走の馬が出てくることがさらに多くなる。基本、馬は使ってよくなる傾向があり、1走でもレースを経験している馬が出走するレースに全くキャリアのない馬が挑むのは、かなり不利である。
だからこそ、この未出走の馬が馬券に絡むと配当が跳ね上がる傾向にあり、これを捉えるのが高配当への近道となる。


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分母を多くするために年数を少し広げた。阪神で注目は芝、ダートともに石坂正厩舎。複勝率が合わせて5割を超えているし、複勝回収率は芝、ダートともに100%を超えている。大久保厩舎もこの項目でジャンプアップ。複勝回収率307%とかなり高い。芝の未勝利戦の複勝率もよかっただけに、未勝利戦で大久保厩舎の馬を見つけた時には一考したい。


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中山は未勝利芝でトップだった戸田厩舎の率がかなり悪くなっている。中山の芝は全員が特に分母が小さく、あまり参考にならないかもしれない。
ダートは手塚貴久、萩原清厩舎の数字はいいが、これも分母が小さくて説得力に欠ける。ただ、未出走の馬は未勝利戦に優先的に出られるので、登録すれば十中八九、出走できる。数字がいい調教師の馬が出てきた時には穴馬が隠れている可能性があり、買ってみるのも手かもしれない。
