過去10年で複勝回収率198% きさらぎ賞の穴馬は前走未勝利勝ちのあの馬

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昨年の勝ち馬は稀な存在
2月3日(日)、京都競馬場で行われるのは伝統の3歳重賞、きさらぎ賞。昨年は新馬勝ちから重賞にチャレンジしたサトノフェイバーが、見事逃げ切り勝ちを収めた。期待のニュースター出現か?と思わせたが、まさかの故障でクラシック戦線を棒に振ってしまった。
過去の勝ち馬にはサトノダイヤモンド、ルージュバック、ドリームパスポートなど、のちの活躍馬の名前があり、注目しておきたいレース。データ的にはっきりとしたものがいくつかあり、予想連敗中の筆者にとってはぜひとも当てたいところだ。
前走条件戦で3着以下の馬は割引
まずは過去5年の1~3着の人気、前走着順を見ていただきたい。

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過去5年を見ると、4~6番人気の馬も何頭か絡んでおり、中波乱の傾向がある。あとは1、2番人気がきっちりと結果を出す傾向があるようだ。その他に、前走1着2着の馬が馬券によく絡んでいるが、実はそれ以外の馬にはある特徴が見られる。それは全て前走GⅠを使った馬であること。過去10年に広げても、上記の条件に当てはまらないのが2頭だけ。これは重要なデータになりそうだ。
次に過去10年の種牡馬別成績。

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1位常連のディープインパクト産駒だが、それにしてもこのレースとは好相性なのが見てとれる。
2017年に産駒がデビューしたオルフェーヴルだが、今年がきさらぎ賞初参戦。今回と同じ条件の京都1800m(外回り)の成績は、2勝2着4回。勝率5.1%、連対率15.4%、複勝率28.2%となっている。ちなみにオルフェーヴル自身はこのレースで展開に泣かされ、3着に敗れている。仔たちが父の無念を晴らすか。
狙うは前走未勝利勝ちの馬
昨年はサトノフェイバーが新馬勝ちからこのレースを勢いそのままに勝ったが、実は昨年は特殊な例だった。新馬からこのレースに挑んだ馬の成績は非常に悪い。今年は該当馬がいないが、来年以降覚えておきたいデータだ。

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逆に狙いたいのが、未勝利を勝ってこのレースに挑む馬。未勝利を勝ったばかりで軽視されがちだが、複勝率が50%を超えており、注目すべきデータではないだろうか。単勝回収率106%、複勝回収率198%と高く、該当馬は押さえておきたい。
最後にきさらぎ賞までのキャリアを見ていく。

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使いすぎず、適度な戦歴の馬がいいようだ。今回5戦以上使っている馬がちらほらいて、このデータは使えそうである。
本命はディープインパクト産駒
結果、本命はディープインパクト産駒で、前走1、2着またはGⅠに出走していて、キャリア2~4戦というデータを併せ持つ馬を選びたい。
該当馬はヴァンドギャルドとダノンチェイサーの2頭。前者は前走のホープフルS(GⅠ・芝2000m)の敗因が明らかで、それは肝心の直線で挟まれて力を出せなかったこと。この馬の決め手を生かすには、直線が伸びるのは好材料。人気も1、2番人気が予想されるだけに、挙げた条件に全て該当する。
後者は近走安定してきたが、気の悪そうな馬で少々心配だ。初戦が楽なペースだったのに、コロっと負けただけにまだまだ過信は禁物。ダノンチェイサーは相手に置いて、ヴァンドギャルドを本命に取りたい。
穴は前走未勝利勝ちのディープインパクト産駒で、キャリア4戦のメイショウテンゲン。前走では勝負どころでかなり外を回るロスがあり、直線は外へ外へと逃げながらも勝利した。出遅れ癖もあり、まともに走ってくれるかはわからないが、前走の勝ち方を見るとかなりの力を秘めていそう。
エングレーバーは勝負どころでスッと前に上がって行けるのが魅力。追って、もう少し伸びてくれれば上位2頭を脅かす存在になるかもしれない。
買い目としてはヴァンドギャルドから、ダノンチェイサー、メイショウテンゲン、エングレーバーの3連単マルチで勝負したい。
