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最高配当469万円と大荒れの香港クラシックマイル! ダークドリームは不利を受け4着

2019/01/29 11:08
SPAIA編集部 三木俊幸
競馬

Photo by Standret/Shutterstock.com

2着は単勝205倍のミッションタイクーン、馬券は大荒れ

1月27日、香港・シャティン競馬場で香港4歳クラシックの第1戦目となる香港クラシックマイル(L・芝1600m)が行われた。勝利したのは、ヒュー・ボウマン騎手騎乗の3番人気、フローレだった。それでは、レースの模様を動画とともに振り返ってみよう。

レースは大外14番枠からスタートした4番人気のカーインスターが逃げる展開。2番手に単勝4.8倍で2番人気だったスーパリッチが追走。単勝2.8倍で1番人気のダークドリームは後方からレースを進める形となった。800mの通過は47.66とスローペースで進み、馬群が密集する形で直線を迎えた。

道中、中団やや後方で足をためていたフローレは、馬群に包まれて進路がない状態から強引にこじ開け、そこからの脚が見事だった。ボウマン騎手のアクションに応え、後続に2馬身半差をつけて、見事にクラシック初戦を制した。

2着には道中3番手を追走していたブービー人気の単勝205倍、ミッションタイクーンが入った。ロスなく内ラチぴったり回ってきたジョッキーの好騎乗が光った。3着は逃げたカーインスター。前走はフローレと同レースを走り勝利していただけに、その実力は本物だということを見せてくれた。



馬券は大荒れとなった。馬連581.3倍(約80,800円)、3連複1109.7倍(約154,250円)、3連単11073.1倍(約1,539,160円)、日本には無い4連単に相当するQuartetは何と33764.9倍(約4,693,300円)という驚きの配当となった。
※1HKD=13.9円、最低購入金額の10HKDで計算

ダークドリームは不利を受ける

前回のコラムでもご紹介したが、フローレは重賞戦線でも活躍をしている古馬との対戦経験や、前走のマイル戦では重いハンデを背負いながら好走してきた。

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今回は定量戦のため126ポンド(約57.2kg)で戦えたこと、そして過去の経験が生きたレースだったと言えるだろう。しかし、直線で強引に進路をこじ開けた際に、外にいた5頭が不利を受けてしまう後味の悪いレースとなった。これにより、鞍上のボウマン騎手は1月30日〜2月8日まで騎乗停止となり、さらには75,000香港ドル(約105万円)の罰金が課された。

不利を受けた馬の中には、大外から4着まで追い込んできたダークドリームも含まれていた。不利が無ければ勝っていたかと言うと、そうは思わないが、着差はもっと小さかった可能性が高い。クラシック2戦目の香港クラシックカップは1800mに変わり、ダークドリームにとってはプラス材料。他の路線から強力なライバルの参戦も予想されるが、必ず巻き返してくるだろう。