ベスト条件のサンライズか、未知の魅力のケイアイか 根岸Sは差し馬を狙え!

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上がりが速く、差し馬が台頭
1月27日、フェブラリーSに向けた前哨戦、根岸S(GⅢ・ダート1400m)が行われる。昨年は同レースで復活の勝利を挙げたノンコノユメが勢いそのままに、フェブラリーSを制するなど重要なレースだ。
まず先週の馬場状態を見ていこうと言いたいが、東京開催は今週から始まるため、先週の馬場と比較することができない。そこで、過去5年の根岸S優勝馬の成績から今年の馬場と似ているであろうレースをピックアップして比較していきたい。
過去5年の根岸Sは、良と重馬場が2回ずつ、稍重が1回となっているが、今年は晴天続きで乾燥している馬場になることが予想される。同じ良馬場で行われた2014年より、2017年のカフジテイクが勝ったレースがまさにその馬場に近く、そのタイムを基準として1.23.0〜1.23.5、上がりは34.5〜35.0が勝ち馬の指標となると想定する。

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あとは2016年のモーニンが勝ったレース以外、4コーナーの通過順位が10番手以下の馬が勝利している。差し馬が来ているという傾向が強く見られることを、頭に入れておこう。
ベスト条件のサンライズノヴァ
これらのデータとコース適性から導き出した分布図は以下の通り。

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サンライズノヴァは、全7勝中6勝が東京コース。1400mに限っては(2,2,0,0)と連を外していない。また、昨年の欅Sでは良馬場にも関わらず、上がり3ハロン34.4という驚きのタイムをマークしている。東京コースの良馬場時での平均上がりタイムが35.5と、コンスタントにいい脚を使っているし、追い込み馬ということであれば文句なしに本命だ。
対抗はユラノト。東京コースは2戦1勝。その1勝は今回と同じ条件の麦秋Sだった。勝ちタイム1.23.9、上がり35.8は指標には及ばないものの、稍重で4着に敗れた武蔵野Sの内容からは通用すると考える。渋った馬場よりはパサパサの良馬場が得意で、脚質的に自在性があるのも魅力だ。
血統からは適性ありのケイアイノーテック
未知の魅力という意味ではケイアイノーテックだろう。芝のGⅠ馬が初のダート挑戦となるが、母のケイアイガーベラはダート1400mで7勝を挙げた実績馬。阪神だが、良馬場で速いタイムの決着を得意としていた。その血を受け継いでいるのであれば、あっさり突き抜けても何ら不思議はない。差し脚質というのも条件に当てはまるので、人気次第では狙ってみても面白いだろう。
モーニンは2016年の根岸Sを勝った後、フェブラリーSを勝利している実績馬。その後はパッとしない時期もあったが、昨年韓国に遠征しコリアスプリントを優勝。前走のJBCスプリントでは追い込んで4着と衰えはなさそう。1200mよりは1400mに適性を感じるので、押さえておきたい。
コパノキッキングは前走、カペラSの末脚が鮮やかだった。過去に良馬場のダートで使った上がり平均は35.1と今回の条件にぴったり当てはまるが、1400mは2戦して4、2着と敗れている。そのため距離に不安が残る。また、騎乗するマーフィー騎手はどちらかというと先行するレースが多いため、いつもより前でレースを運ぶ可能性もあり、末脚が不発に終わるかもしれない。
マテラスカイのベスト条件は、渋った馬場での高速決着。プロキオンSのパフォーマンスとその他のレースを比べると、その差は明らかだ。今回は良馬場、差し有利の条件ということ、人気のバランスを考えると、強気には推奨できない。
データから完璧なサンライズノヴァか、未知の魅力のケイアイノーテックから買うか迷うところだが、やはりデータ記事を書いている以上はサンライズノヴァから流して馬券を買ってみたい。
