ルメール×田村厩舎×社台系クラブには逆らうな! 東京開催1番人気馬の攻略法

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東京競馬場で1番人気は本当に強い?
いよいよ今週から冬の東京開催が始まる。一般的にはトリッキーな中山競馬場とは違い、直線が長く、広い馬場の東京競馬場に変わることで紛れが少なくなり、馬の力が発揮されると言われる。そこで東京コースで行われたレースの中で、1番人気に応えている厩舎、騎手は誰なのか分析してみる。
1番人気に強い厩舎、騎手を見ていく前に、本当に東京競馬場は中山競馬場より人気馬が好走しているのか見ていこう。2018年の東京競馬場と中山競馬場の1番人気馬の成績は以下の通り。

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集計すると意外な結果となった。なんとわずかながらトリッキーと言われている中山競馬場の方が勝率、連対率、複勝率のいずれも東京競馬場を上回っていたのだ。馬の能力をしっかりと発揮させる騎手がすごいとも言えるし、しっかりと走る馬を選び、馬券を購入している競馬ファンもある意味すごいと考えさせられるデータだ。
ルメール騎手が圧倒的な成績
では、2018年の東京競馬場で行われた538レースで、1番人気の騎手成績がどうだったのか。

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騎乗数97回、勝利数48勝、勝率49.5%でルメール騎手が圧倒的な成績を残している。25勝を挙げている戸崎圭太騎手も素晴らしいが、それがかすんでしまうほどの好成績だ。高配当の馬券を当てたいファン心理はわかるが、1番人気のルメール騎手には逆らわない方がいいだろう。
田村厩舎、栗田徹厩舎が驚きの複勝率90%越え
次に厩舎別の成績を見ていくと、12勝で藤沢和雄厩舎がトップだった。

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勝率48.0%、連対率52.0%、複勝率64.0%は素晴らしい成績だが、注目したいのは出走回数が少ないものの、勝率70.0%と最も高かった田村康仁厩舎、複勝率が90.9%で最も高かった栗田徹厩舎だ。出走回数が10回と11回にも関わらず、ともに7勝を挙げているのは驚異的な数字だ。中でも田村厩舎のデータを掘り下げていくと、ある特徴が見られた。
ルメール騎手×田村厩舎×社台系クラブは買い!
2018年の田村厩舎が東京競馬場で1番人気の馬で勝利した際のデータを見てほしい。

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全7勝のうち、ルメール騎手が3勝を挙げている。さらに、短期免許で来日していたムーア騎手とボウマン騎手がそれぞれ1勝ずつで、合わせると5勝が外国人騎手という結果となっている。近年の外国人騎手の活躍が目覚ましい中では、当然というべきかもしれないが、勝負の時にはルメール騎手や短期免許で来日中の騎手に依頼し、騎手もそれにきっちり応えている。
そしてもう一つ、7勝中4勝が社台系の一口クラブの所有馬であること。田村厩舎は少し前までは、決して社台グループの預託馬が多い厩舎ではなかった。しかし、2015年の阪神JF、2016年のNHKマイルCを制したメジャーエンブレムの活躍以降、少しずつ社台グループの馬が増えてきた。それがきっかけとなり、近年、社台グループの勝負騎手であるルメール騎手への騎乗依頼も増えつつある。
東京開催で1番人気に推されている、ルメール騎手×田村厩舎×社台系クラブのタッグの馬がいれば要注目だ!
