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馬場適性からホープフルSを斬る!サートゥルナーリアに死角はないのか?

2018/12/27 11:17
SPAIA編集部 三木俊幸
サートゥルナーリア,ⒸJRA

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上がりがかかる馬場状態

有馬記念が終わっても中央競馬は終わらない。12月28日に中山競馬場で2歳馬によるGⅠホープフルステークスが行われる。馬場適性に着目して予想する競馬好き編集部員が、先週の中山競馬場の芝コースの馬場傾向とレース適性から注目馬を分析する。

枠順

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先週22日と23日に中山競馬場で行われた芝のレースは11レース。土日とも小雨が降り、日曜の有馬記念は稍重でのレースとなった。勝ち馬の上がり3Fの平均タイムは、35.2と前週より0.2速かったが、全体的な勝ち時計はレースが進むにつれてかかり気味になっていた。今週も上がりがかかり、パワーが必要なのは変わらないが、晴れの日が続いていることからも、先週より時計は速くなると推測する。

混戦に強いニシノデイジー

馬場傾向とレースへの適性から推奨したい注目馬は6頭。想定ではサートゥルナーリアが断然の人気を集めることが予想されるが、分布図からは混戦模様となっている。

分布図,ⒸSPAIA

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まずサートゥルナーリアについて見ていこう。能力の高さはこれまでの2レースから証明済みでNo.1であろう。前走の萩Sでは、ほとんど追われることなく持ったままで余裕のある勝利。ジャパンCを制した兄のエピファネイア、朝日杯FSを勝ったリオンディーズ以上の素質があるのではないかと思ってしまうほど。

2レースとも上がりタイムが35.1、34.2と平凡なことからパワーを要する馬場は得意だが、飛びが大きく中山コースより広いコースが向いていそうだ。さらにイレ込みやすい血統でもあることから、今回は対抗にとどめた。

ニシノデイジー,ⒸSPAIA

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本命はニシノデイジー。札幌2歳Sと東スポ杯2歳Sと全くタイプの異なる馬場で重賞を連勝していることからも、その能力の高さがわかる。札幌2歳Sの上がりは37.0とかなり上がりを要するレースだっただけに、前走は東京コースへの適性が心配されたが、勝ちタイム1.46.6は優秀なタイムで、上がりも33.9と心配は杞憂に終わった。中山コースに変わるのがプラスに働き、なおかつ混戦のレースになればなるほど、この馬には有利になるだろう。

穴にコスモカレンドゥラを取り上げたい。2走前のアイビーSでは、阪神JFで2着となったクロノジェネシスの2着。前走の黄菊賞でも先行して抜け出す競馬で勝利している。このメンバーに入っても持ち前の先行力を生かして、粘りこみを期待したい。

管理する田中博康厩舎はGⅠ初出走。騎手時代にはエリザベス女王杯でクイーンスプマンテに騎乗して大穴をあけたほか、その後はフランスなど海外で研鑽を積んできた。そうした経験を武器に、いい状態で出走させてくれるだろう。

ヴァンド,ⒸSPAIA

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その他、3頭を取り上げる。前走の紫菊賞では2.00.8という好時計で危なげない勝ち方を見せたアドマイヤジャスタ。東スポ杯2歳Sで3着となったヴァンドギャルドは器用さを持ち合わせ、コーナー4回の中山コースにも対応できそう。ブレイキングドーンは、取り消し明けの前走はプラス18キロという馬体重だったが、今回絞れていれば更なる上積みがありそうだ。