笠松の天才騎手も出場 2018ヤングジョッキーズシリーズ ファイナルラウンド

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激戦を勝ち抜いた14名の若手騎手
12月27日(木)大井競馬場、28日(金)中山競馬場の2日にわたって、若手騎手の祭典「2018 ヤングジョッキーズシリーズ ファイナルラウンド」が行われる。このシリーズはポイント制で順位が決まり、トライアルラウンドを勝ち抜いてきた中央、地方の若手騎手7人ずつが出場する。ここでは普段、光が当たりにくい地方ジョッキーをご紹介していきたい。
出場騎手トップのポイントを獲得した櫻井騎手
まずは東日本地区1位でこのシリーズに参加するのが川崎競馬所属の櫻井光輔騎手。トライアルラウンドで102ポイントを獲得しての出場。これは中央の騎手を含めても出場騎手の中でトップの数字。2017年にデビュー。ここまで46勝を挙げている。
東日本地区2位で出場するホッカイドウ競馬の山本咲希到騎手。2015年にデビューし、通算勝ち星は89勝。今年は44勝、複勝率は3割台に上げるなど着実に力を付けている。
東日本地区3位は、大井競馬所属の吉井章騎手。2018年にデビューし、29勝を挙げている。レベルの高い大井で1年目から29勝を挙げるのは至難の業。1年目の若手騎手が一気にこのシリーズを制覇し、スターダムにのし上がるか。
笠松に天才あり?渡邊竜也騎手
西日本地区1位となったのは、笠松競馬所属の渡邊竜也騎手。2017年にデビューし、今年通算100勝越えを果たした笠松のホープ。早々に若手に与えられる減量を取ってしまった。昨年このシリーズ8位と涙をのんだが、今年は巻き返せるか、天才と言われた安藤勝己元騎手以来に現れた笠松の天才騎手に注目だ。
西日本地区2位で出場するのが高知競馬所属の松木大地騎手。2015年にデビューし、通算勝ち星は70勝。人気のない馬を馬券圏内に持ってくるイメージがある。地元高知で行われたトライアルラウンドでは結果が振るわなかったが、金沢で行われたトライアルラウンドで見事に2連勝。中央でも勝負強さを発揮したい。
西日本地区3位から挑む長谷部駿弥騎手。2017年にデビューし、通算勝ち星は33勝。1つ年下の石堂騎手に話題を持って行かれがちだが、その石堂騎手に地元で行われたトライアル最終戦で競り勝ち、念願のファイナルシリーズへの切符を手に入れた。中央競馬所属の小牧太騎手の弟、毅厩舎に所属する教え子がファイナルラウンドで今後のきっかけになる勝利を挙げられるか注目だ。
滑り込みでの出場だが実力は本物 落合騎手
東日本地区4位で出場権を得た落合玄太騎手。ポイントが西日本地区4位の石堂騎手より上回り、滑り込みでファイナルシリーズへの切符を手に入れた。ぎりぎりでこのシリーズに出場するが、一番の注目はこのジョッキー。なぜなら2018年にデビューし58勝を挙げて、ホッカイドウリーデング5位の成績を挙げた。今年デビューの新人がベテランに交じってこの順位、勝ち星を挙げるのは異例。ここに交じってどんな騎乗をしてくれるか楽しみである。
普段は日の当たりにくい地方の若手ジョッキーを紹介してきた。中央ジョッキーよりも賞金が少ない地方競馬でしっかり実力を付けてきた若者たちの雑草魂をここで見せてもらいたい。
