平成28年 100円が4億円に!日本競馬史上最高払戻し額【平成スポーツハイライト】

Photo by Inked Pixels/Shutterstock.com
馬券の種類が増えた平成
平成28年8月21日。WIN5の払戻し額、4億円超えに競馬場がどっと沸いた。残り票数の減り方に注目し、振り返ってみたい。
WIN5を含めると、今や9種類の馬券が発売されている。昔は単勝、複勝、枠連しかなかったが、平成に入って次々と馬券の種類が増えていった。平成3年に馬連、平成11年にワイド、平成14年には馬単、3連複、平成16年には3連単が導入された。そして、2016年に発売されたのが、WIN5である。
WIN5とは
WIN5とは、指定された5レースの1着を全て当てるもので、1点あたり100円で購入できる。払い戻し上限は6億円の馬券である。もともとインターネット投票でしか買えなかったが、平成30年にキャッシュレス投票サービス「UMACA投票」でも発売され、一部の競馬場や場外馬券場ウインズで買えるようになった。
WIN5は9種類の馬券の中で当てるのが一番難しいとされている。1レースの勝ち馬を予想する単勝馬券を当てるのにも苦労するのに、それを5つ全て当てるとなると、競馬に詳しくない人でもどれだけ難しいか想像できるだろう。「1レースだけ外して、6憶円のチャンスを失った」ということになりかねず、それだけに買う側も点数が増えてしまう傾向がある。
4レース目でとんでもない波乱
平成28年8月21日、この日のWIN5の対象レースは小倉、新潟、札幌の第11レースと小倉、新潟第12レースだった。
1つ目の小倉11レースから大荒れとなる。勝ったのは8番人気のバクシンテイオー(単勝21.7倍)だったが、ここまでは残り164,862票とかなりの人にWIN5的中のチャンスはあった。続く2レース目、新潟11レースで6番人気エイシンローリン(単勝12.3倍)、3レース目札幌11レースで5番人気のネオリアリズム(単勝17.2倍)が勝った時点でも、まだ842票が残っていた。
しかし4レース目の小倉12レースでさらなる波乱がおきた。ブービー人気のセフティーエムアイ(単勝146.4倍)が勝って、残り票数が4票になってしまった。最後の新潟12レースは1番人気のグラミスキャッスル(単勝3.7倍)が勝って、結局当たったのは1票。払戻金420,127,890円。
ただの憶測にすぎないが、1点でこの馬券を当てるのは至難の業だけに、最後は同じ人が4票を持っていた可能性もありえる。WIN5は自分で選ぶ買い方もあるが、コンピューター任せにする買い方もある。100円かけてこの4億を手にした人がいるのかもしれない。まさに夢のある馬券である。
(※2018年12月27日現在)
