SPAIA競馬
トップ>ニュース>8歳馬不利なレースでもアップトゥデイトを信頼 絶対王者不在の中山大障害

8歳馬不利なレースでもアップトゥデイトを信頼 絶対王者不在の中山大障害

2018/12/20 11:00
SPAIA編集部 喜畑恵太
障害レース

ⒸSPAIA

絶対王者がいない今年は?

12月22日(土)に中山競馬場で行われる年末の障害レースの締めくくり、中山大障害(J・GI)が行われる。

ローカル競馬場によくある、置き障害だけがあるコースだと、障害を飛びやすくスピードのある馬が有利。だが、このレースは深い谷を通らなければならず、中山グランドジャンプとこのレースの時にしか使わないタスキコース(通称:大障害コース)には、大竹柵、大いけ垣があるため、飛越のうまさが重要になる。距離も4100mあり、スピード任せに行くと最後まで持たない過酷なレースとなっている。

絶対王者オジュウチョウサンがいない今年はどの馬が制するのか。データでひも解いていく。

アップトゥデイトに気になるデータが

まずは前走レース別成績から。

前走レース別成績

ⒸSPAIA


過去10年の傾向を見ると、関東圏のレースを使った馬の好走が目立つ。

次に前走着順を見てみよう。

前走着順別成績

ⒸSPAIA


過去10年で前走1着だった馬が5勝と半分を占める。前走3着以内に広げると、8勝、2着7回と圧倒的な連対率。ただし、2、3着には人気薄が来る年もあるので、伏兵には注意しておきたい。

人気が予想されるアップトゥデイトには不安なデータが出た。それがこちら。

年齢別成績

ⒸSPAIA


過去10年の年齢別成績である。8歳馬は15頭が出走して馬券に絡んだ馬はゼロ。ちなみに、ここ10年で人気だった8歳馬は、2011年のマイネルネオス(2番人気)、2010年のメルシーエイタイム(2番人気)、2008年のスプリングゲント(4番人気)の3頭で、いずれも馬券圏内には来ていない。

最後に、過去5年の中山障害の騎手別データである。

過去5年の中山障害の騎手別成績

ⒸSPAIA


前述したように、いつもとコース形態が違うので参考程度に見るが、それにしても高田騎手の勝率、連対率の高さには目を見張る。

軸になるデータは前走着順

上記で挙げたデータで絞りやすいのが前走着順か。前走3着以内だったのが、アップトゥデイト、タイセイドリーム、ニホンピロバロン、マイネルプロンプト、ミヤジタイガの5頭。ただ、このうちマイネルプロンプト以外が8歳馬という年齢データを挙げたのを後悔したくなる結果に。

これもデータ競馬の楽しみ方の一つ。メンバー的、データ的にも8歳に有力馬が多くいるので、年齢データを思い切って捨ててみる。

本命はアップトゥデイト。昨年、鞍上の林騎手が腹をくくった大逃げで好レースを演出した。その林騎手の引退により、今年は白浜騎手にバトンタッチ。データ的に阪神JSからの参戦は気になるが、もともと初戦駆けするタイプで心配はないだろう。

ただし、年齢のせいかどうもパフォーマンスが落ちているような気がする。頭から買うのではなく、あくまで軸として考える。

上記5頭で、ニホンピロバロンが8か月半の休み明けというのは気になるところ。近年ではアップトゥデイトが夏からぶっつけで挑んで勝ったことはあるが、半年以上での出走となると、過去20年に広げても1頭しか例がなく、馬券圏外に敗れている。いくら初戦駆けする馬とはいえ買いにくい。

アップトゥデイトから、前走着順データから出たタイセイドリーム、マイネルプロンプト、ミヤジタイガ。それに高田騎手騎乗のルペールノエルを含めて、馬単、3連単マルチで勝負したい。