穴はブラックムーン 過去の傾向から見るマイルチャンピオンシップ展望
SPAIA編集部 喜畑恵太
ⒸJRA
春秋制覇を目指すモズアスコットは8番
11月18日(日)に京都競馬場で行われる、第35回マイルチャンピオンシップの枠順が確定した。春のマイル王モズアスコットは4枠8番、昨年の勝ち馬ペルシアンナイトは1枠2番に入った。
春秋制覇か、連覇か、それともほかの馬が台頭してくるのか。過去のデータを元に、予想していきたい。
出走馬と枠順は以下の通り。
1-1 ステルヴィオ/56 W.ビュイック
1-2 ペルシアンナイト/57 M.デムーロ
2-3 アルアイン/57 川田
2-4 ブラックムーン/57 浜中
3-5 ヒーズインラブ/57 藤岡康
3-6 ジュールポレール/55 石川
4-7 ロジクライ/57 C.デムーロ
4-8 モズアスコット/57 ルメール
5-9 ウインブライト/57 松岡
5-10 ミッキーグローリー/57 戸崎
6-11 ジャンダルム/56 武豊
6-12 レーヌミノル/55 四位
7-13 レッドアヴァンセ/55 北村友
7-14 エアスピネル/57 福永
7-15 アエロリット/55 ムーア
8-16 カツジ/56 松山
8-17 ロードクエスト/57 横山典
8-18 ケイアイノーテック/56 藤岡佑
実は不利?近年の3歳馬の傾向
まずは年齢別データから見てみよう。
昨年は5着以内に3頭の3歳馬が入ったが、実は3歳馬には不利なレース。昨年を除くと、9年で1頭しか馬券圏内に入っていないということになる。桜花賞馬レッツゴードンキや、NHKマイルカップを勝ち、次走古馬混合の安田記念で2番人気に推されたミッキーアイル、3歳で安田記念を勝ったリアルインパクトなど、数々の実力馬が馬券圏外に敗れている。
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逆に4歳は連対率、複勝率ともいいし、5歳馬は勝ち星で一歩リードしている。4、5歳を中心に考えるのがよさそうだ。
関西馬が圧倒的有利
次に東西別成績を見ると、
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近10年で関西馬が9勝、関東馬が1勝とこれも極端な数字が出ている。関東馬で勝ったのは、香港でも活躍したモーリスのみ。それに匹敵する実力馬でないと、勝つには厳しいのかもしれない。
狙うはアドマイヤムーン産駒
最後は種牡馬別成績。近3年の京都芝1600m(外回り)の種牡馬ランキングを見ると、1、2位は京都の芝っぽく、ディープインパクト、キングカメハメハ産駒の活躍が目立つ。
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この2頭の産駒は買うとして、注目は3位のアドマイヤムーン。産駒の活躍馬にスプリンターが多いので、正直意外だった。今回出走しているアドマイヤムーン産駒はブラックムーンのみ。今年、今回と同条件の京都金杯を勝っている。
穴はブラックムーン!
結論としては、2頭を軸に買いたい。
まずはモズアスコット。父はフランケルで、産駒数が少なく血統的なデータを取りにくいが、この馬自身は京都コースで4戦して全て連対。前走は少し太かったし、勝ち馬のいい目標になったのも事実。2走目で絞れてくれば力を出せるだろう。
2頭目はエアスピネル。前走は少し追いだしを待たされたのが敗因。キングカメハメハ産駒、4歳馬、関西馬と前述した全てのデータにぴったり当てはまるのも魅力。
あとは相手に同じく全てのデータに当てはまる、アルアイン、ジュールポレール、そして穴でアドマイヤムーン産駒のブラックムーンを推奨する。
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