【中京2歳S】前走上がり3F最速馬は複勝回収率117% 注目は“仕上がりの早さが魅力”のジーティーマイカ

ⒸSPAIA
3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
今回は8月30日(日)中京競馬場で行われる中京2歳ステークスについて下記3つのファクターを組み合わせる、コンプレックスアナライズで分析を行っていく。
・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」
・目には見えない上積みを探る「前走内容」
・適性と素質を知るための「血統評価」
特別登録のあった9頭を検討対象とし、過去10年のデータを使用する。
重要データ:前走上がり最速馬が好成績

本レースは24年まで小倉2歳Sとして開催されていた。昨年、中京競馬場に移設されたことでレース名を中京2歳ステークスに改称した。
小倉芝1200mと中京芝1400mでは求められる適性は異なるが、この時期の2歳重賞は適性以上に能力差が結果を大きく左右する。
そういった意味で速い上がりを使えるのは、その馬の素質を考える上で重要なファクターと考え、今回は前走脚質と上がり3F順位に注目する。
過去10年(前身の小倉2歳S含む)で前走上がり3F最速の馬は【6-7-2-37】で単勝回収率86%、複勝回収率117%。レース全体の単勝回収率51%、複勝回収率84%のため、かなり高い数字を残している。
今回は初戦で圧勝したジーティーマイカが人気になりそうだが、先行して上がり3F最速という理想的な形で勝ち上がってきており、好走データに合致する。
【前走上がり3F最速の出走予定馬】
・シスキンブルーム
・ジャスパートレノ
・ジーティーマイカ
・ビスケットサンド
前走内容:ジーティーマイカの新馬戦
ジーティーマイカの前走は新馬戦1着。前走は福島芝1200mの牝馬限定戦で2着に1.1秒差と圧勝した。レースラップは前半3F34.5秒、後半3F33.9秒。牝馬限定戦のため相手に恵まれたと思われるかもしれないが、勝ち時計1分8秒4は優秀だ。
レース内容はスタートこそ一息だったものの、スピードの違いですかさず追い上げ3番手の外をキープ。4コーナーは大外を回りムチ一発で一気に加速、直線は突き放すだけの圧倒的な内容だった。
まだまだ余力のある勝ち方で、なおかつ時計も十分通用するものを記録。牡馬が混じる今回も十分に通用する。
血統解説:ジーティーマイカ

・ジーティーマイカ
日本での牝祖は3代母エクソセット。北米で繋がってきた牝系でスピード性能の高さが特徴だ。短めの距離で活躍する馬が多く、早期から活躍できる傾向がある。
日本に入ってきてから重賞級の馬は出ていないが、本馬の母ベルカプリは芝1400~1600mでJRA3勝。桜花賞への出走経験もある実績馬だ。父がダイワメジャーということもあり、先行してスピードのままに押し切る競馬が得意だった。
本馬は父にシスキンを迎えた。同馬も北米血統が中心の構成で、スピード性能の高さを産駒に伝えるのが長所だ。母系の良さを引き出すことにも秀でている。
本馬は母もスピードがあるため、スプリントへの対応力が一番の強みとなった。また、マイルまでは対応可能な余地があり、1Fの距離延長も問題ない。桜花賞を目指してまずは重賞タイトルを獲りたい。
Cアナライズはジーティーマイカを推奨
今回のCアナライズはジーティーマイカを推奨する。未勝利馬も登録しており全体的にレベルは高くない。新馬戦で見せたパフォーマンスを発揮できれば、今回も十分に勝ち負けになる。
血統的にも早期からの活躍が期待できるタイプなだけに、2歳重賞で狙いたいタイプだ。母も出走した桜花賞の舞台を目指して、まずは重賞勝利を掴みたい。
【ライタープロフィール】
貴シンジ
競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。
《関連記事》
・【中京2歳S】特別登録馬一覧
・【中京2歳S】「上がり2位以内」は複勝率70%超 同舞台Vのサンタンジェロが面白い
・「芝1400m」に強い種牡馬、騎手、調教師 松山弘平騎手は「前走4角4番手以内」で単回収率200%超