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【中京記念】前走OP/L組は単勝回収率347% 条件好転のチェルビアットに注目

2026/08/11 17:00
貴シンジ
中京記念  前走OPL2着以内馬の成績(過去10年),ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

3つのファクターから推奨馬を見つけ出す

今回は8月16日(日)に中京競馬場で行われる中京記念について、下記3つのファクターを組み合わせるコンプレックスアナライズで分析を行っていく。

・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」
・目には見えない上積みを探る「前走の内容」
・適性と素質を知るための「血統評価」

特別登録のあった17頭を検討対象とし、過去10年のデータを使用する。


重要データ:前走クラス別成績

前走クラス別成績,ⒸSPAIA


中京記念は過去10年でも小倉芝1800m開催が3回、阪神芝1600m開催も1回あったほか、同じ中京芝1600m開催でも2023年までは7月開催のハンデ戦、昨年から8月開催の別定戦と、直近のなかでも様々な条件が混じっている点は押さえておきたいポイントだ。

それらの条件に関わらず、GⅠを主戦場とするような馬やマイル重賞常連組が集うことが多く、夏競馬の重賞のなかでもハイレベルな戦いになりやすい。そんな中京記念で重要なデータが、前走クラス別成績だ。

まず3勝クラス組は【0-0-0-8】で、昇級初戦から通用するのは難しい。

一方、重賞組もGⅢ組【2-1-2-33】単勝回収率33%、複勝回収率69%と低調な成績で、GⅡ組も【1-1-2-7】で複勝率は36.4%あるものの、回収率は単勝45%、複勝73%といまひとつ。GⅠ組も【2-5-3-23】勝率6.1%、複勝率30.3%で単勝回収率41%、複勝回収率79%となっていて、想像以上に苦しんでいる馬が多い。

そこで注目したいのが、OP/L組【5-3-3-50】勝率8.2%、複勝率18.0%だ。好走率はGⅡ組やGⅠ組と比較して劣るものの、単勝回収率347%、複勝回収率110%を叩き出している。

回収率に関しては、2020年に18頭立ての18番人気で勝利したメイケイダイハードの影響が大きいが、これを除いても単勝回収率は81%あり、他の組よりも優秀だ。

特に前走OP/Lで連対してきた馬に限れば【2-3-3-10】勝率11.1%、複勝率44.4%で単勝回収率114%、複勝回収率155%を誇る。今年の該当馬2頭は要注目だ。

【前走OP/Lで連対している出走予定馬】
・カネラフィーナ
・チェルビアット


前走の内容:チェルビアットの都大路S

チェルビアットの前走は都大路ステークス(L)2着。この日の京都競馬場は馬場状態がかなり良く、このレースも勝ちタイムは1分43秒4とレコードが記録された。

ラップは前半4Fが46.2秒、後半4Fが46.0秒で後傾0.2秒のミドルペース。チェルビアットは中団外目の追走から、自分のペースで走ることができていた。

勝利したガイアメンテとは終始似たような位置取りだったが、勝ち馬が4角で最内を選択したのに対し、チェルビアットは大外を選択。結果的にこの進路取りが勝敗を分けた印象だ。

枠の並びや道中の位置取り的にも外を選択するしかなかったように見え、力負けではない。また、これまでの戦歴から1800mの距離もベストではない印象で、勝利歴のある1600mに戻る今回は前進が期待できる。


血統解説:チェルビアット

チェルビアットの血統表,ⒸSPAIA


・チェルビアット
日本での牝祖は4代母ロイヤルサツシユ。本馬はロイヤルサツシユ牝系の中でも、3代母ダイナサツシユを根幹として広がっている枝に属する。叔父にステイゴールド、従兄弟にはドリームパスポートやカラテなど、多くの活躍馬が出ているように活力は非常に高い。

ステイゴールドを見てもわかる通り、このファミリーの馬は晩成型が多く、成長力の高さが特徴。また、柔らかい走りをする馬も多く、機動力があって芝適性に長けている点もポイントだ。

ただし、気性の荒さという欠点もあり、本馬もその影響かゲートが決まらないことが多い。とはいえ直近は良化傾向にあり、レース内容を見ても折り合いはついている。

本馬の母キューティゴールドはキャリア5戦未勝利で終わったが、繁殖としては優秀で、秋華賞やジャパンカップを制したショウナンパンドラ(父ディープインパクト)が代表産駒。オールナット(父サトノダイヤモンド)もチャレンジCを勝利している。

本馬は父にロードカナロアを迎えた。母系の特徴を引き出しやすい父とあって、本馬は母父フレンチデピュティの影響を大きく受けている。

スピード性能が高く、一瞬の切れはないが、3Fを通して速いラップを持続する力が高い。前走の1800mも適性外ではないが、ベストは1400~1600m。距離短縮は歓迎材料で、勝ち負けに期待だ。


Cアナライズではチェルビアットを推奨

今回のCアナライズでは、チェルビアットを推奨する。

前走は距離が1F長かったことと、進路取りの差で負けた印象。今回は適距離に戻ることに加え、メンバーを見ると先行馬がそれなりに揃っており、極端な上がり勝負にはならなそうな点も好材料だ。

スタートだけしっかりと決めて、中団から本馬の強みである機動力を活かした競馬ができれば、十分勝ち負けになる。

《ライタープロフィール》
貴シンジ
競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。

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