SPAIA競馬
トップ>ニュース>【NHKマイルC】「前走惜敗の関西馬」が単複回収率200%超 データで導く穴馬候補3頭

【NHKマイルC】「前走惜敗の関西馬」が単複回収率200%超 データで導く穴馬候補3頭

2026/05/07 17:00
鈴木ユウヤ
NHKマイルC データで導く穴馬3頭,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

データで見る「穴候補3頭」

春のGⅠシーズン真っ盛り。今週は東京競馬場で3歳マイル王決定戦・NHKマイルカップが行われる。

このNHKマイルCがかなりの曲者。昨年もパンジャタワー、マジックサンズ、チェルビアットの9番人気-3番人気-12番人気決着で3連単150万馬券が飛び出したが、それ以前にも波乱が頻発している。過去10年で実に7回、3連単配当が10万円超えだ。春GⅠ屈指の荒れるレースと言っていい。

今年もまた波乱の決着となるのか。なるとすれば、高配当の使者は誰なのか。様々な切り口のデータを駆使して3頭の穴候補を導き出した。


「前走0.2秒差以内で負けた関西馬」を狙え ローベルクランツ

1頭目はローベルクランツ。東スポ杯2歳ステークスときさらぎ賞では結果が出なかったが、前走の毎日杯では勝ち馬から0.1秒差の2着と好走。今回は距離を1ハロン短縮してきた。

NHKマイルCの荒れっぷりの元凶、あるいは象徴として「前哨戦を勝った馬が極度の不振」というデータがある。ニュージーランドトロフィー勝ち馬【0-0-0-9】、ファルコンS勝ち馬【0-0-0-9】(※ともに過去10年。以下同じ)を筆頭に、前走1着馬が【1-0-1-36】複勝率5.3%、単回収率18%、複回収率13%という有り様だ。


前走着差別成績,ⒸSPAIA


その分活躍しているのが、前走で着差0.2秒差以内の惜敗を喫した馬。成績は【6-6-5-31】複勝率35.4%、複回収率168%で、馬券的にはここが狙い目となる。

上記のうち、関西馬が【4-3-5-19】同38.7%で単複ともに回収率200%超え。さらに前走8番人気以下の低評価だった馬を除けば【4-3-5-15】同44.4%、複回231%だ。

ここに該当するのはローベルクランツ。3走前の東スポ杯2歳Sは休み明けで馬体重+20kgに加え、道中は何度も接触があって完全に参考外としてよい内容だった。

きさらぎ賞もまた休み明けで+10kgの馬体増。スローペースの後方から上がり33.0秒を繰り出すも、前が止まらなかった。この時、同様に上がり上位で届かなかったのが3着ラフターラインズ(フローラS勝ち)、6着ゴーイントゥスカイ(青葉賞勝ち)。この馬の負け方も相応に評価できる。

今回は初のマイル戦になるが、折り合い不安が軽減されてむしろプラスなのではないか。


クラシックからの転戦組は要警戒 アドマイヤクワッズ

2頭目はデイリー杯2歳S勝ち馬アドマイヤクワッズを取り上げる。この春は皐月賞路線を歩んだが、結果的には距離が長かった感じの敗戦。今回は実績のあるマイルに戻る。


前走レース別成績,ⒸSPAIA


レースレベルが高いクラシック一冠目からの転戦組は、牡牝問わず侮れない。過去10年、前走が桜花賞か皐月賞だった馬は【4-5-1-24】複勝率29.4%、複回収率102%だ。

欲を言えばその6着以内【4-3-1-4】複勝率66.7%がよく、カヴァレリッツォもアドマイヤクワッズもこの点では物足りないが……。

少し切り口を変える。桜花賞or皐月賞から来た馬のうち、過去に東京で勝った実績があると【2-3-0-4】複勝率55.6%、複回112%の好成績だった。これにはアドマイヤクワッズが当てはまる。

アドマイヤクワッズは新馬戦がこの東京マイルで、ラスト3F11.5-11.3-11.2の加速ラップを差し切った。デイリー杯2歳Sも2歳レコードかつラスト11.2-11.2で3着以下をはるか後ろに置き去ったもの。この2戦のインパクトは絶大だ。

朝日杯FSは4角で外を回りすぎたし、弥生賞と皐月賞は距離だろう。得意な距離への短縮と相手緩和で軽視禁物だ。


「芝左回りで2勝以上」が複回収率126% アンドゥーリル

ラストはアンドゥーリルを選んだ。中京マイルでの未勝利戦、アイビーS(L/東京芝1800m)を好内容で連勝したが、ホープフルSは7着、チャーチルダウンズCは8着と振るわず。それもあって今回は人気を落とす想定だ。ただ、わたしにはこの戦績がNHKマイルCで穴を開けた「ある馬」と同じパターンに見える。

「ある馬」とは2019年2着のケイデンスコール。このレースまでに新潟2歳S1着など、左回りは3戦オール連対。古馬になってからも中京代替の京都金杯を制する左回り巧者だった。

朝日杯FS13着、毎日杯4着と敗れたことで14番人気まで評価を落としたが、8枠18番・ピンク帽のサウスポーは得意舞台で一気の変わり身を見せた。


左回り実績成績,ⒸSPAIA


過去10年のデータで表現すると、NHKマイルCまでに「芝の左回りで2勝以上していた馬」は【4-4-2-24】複勝率29.4%、複回収率126%と黒字域。なかでもケイデンスコールのように「前走右回りで3着以下に負けた馬」だと【3-3-0-9】、複回収率は176%までアップする。ソングラインの7番人気2着も、左回り巧者が桜花賞で大敗してからの参戦だった。

今年のメンバーだと、左回りで2勝以上しているのはエコロアルバ、オルネーロ、ダイヤモンドノット、アンドゥーリルの4頭。前走右回りで着を崩していて、なおかつ走り自体に左右差を感じるアンドゥーリルは面白い。2戦2勝の左回りなら本来の強い姿を見せてくれるはずだ。

《ライタープロフィール》
鈴木ユウヤ
東京大学卒業後、編集者を経てライターとして独立。中央競馬と南関東競馬をとことん楽しむために日夜研究し、Xなどで発信している。好きな馬はショウナンマイティとヒガシウィルウィン。

《関連記事》
【NHKマイルC】朝日杯FS勝ち馬カヴァレリッツォ、ファルコンS勝ち馬ダイヤモンドノットは消し ハイブリッド式消去法
【NHKマイルC】過去10年のレースデータ
【NHKマイルC】好走ポイントは“前走2着馬”にあり 複勝率60%の好データに該当【動画あり】