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JRAが宝塚記念と有馬記念の出走馬決定方法を見直し ファン投票上位の出走機会確保へ

2026/03/08 13:45
SPAIA編集部
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第2回特別登録を行った中央馬の人気上位10頭

日本中央競馬会(JRA)は8日、宝塚記念および有馬記念における出走馬決定方法を見直すと発表した。変更はファン投票で上位となった馬の出走機会を確保することを目的としている。

新しい決定方法では、これまで「第1回特別登録を行った中央馬のうち、ファン投票における上位10頭」と定められていたものが、「第2回特別登録(出馬投票)を行った中央馬のうち、ファン投票における上位10頭(ただし、ファン投票順位第50位以内の馬に限る)」と改められた。この変更は、本年度の宝塚記念から適用される。

外国馬についてはこれまでと同様に選考委員会で選定され、その他の出走馬は賞金順で決定される。JRAはこの見直しが、ファンの期待に応える競馬の魅力を高めることにつながると期待している。

今回の見直しに関連して、近年のグランプリレースでは「ファン投票の結果と実際の出走馬」の乖離が議論となってきた。

特に記憶に新しい事例が、2025年の有馬記念におけるライラックの除外だ。同馬はファン投票で32位という支持を得ており、引退を控えた藤岡佑介騎手のラストグランプリとしても注目を集めていた。しかし、特別登録の最終段階で他陣営の動向や賞金順の兼ね合いから、優先出走枠(当時の上位10頭)に届かず除外。結果として、ライラックは有馬記念出走を逃し、2026年1月に引退が発表された。

こうした事例を受け、競馬ファンやメディアの間では「ファン投票の意義」を問う声が強まっていた経緯がある。陣営の戦略的な登録(追加登録等)によって、投票上位馬が押し出される「制度の死角」が指摘され、ファンの期待を反映させる仕組み作りが課題となっていた。

今回の「50位以内であれば上位10頭の枠を確保できる」とする実質的な条件緩和は、こうした過去のケースで生じた「人気馬の除外」を防ぎ、グランプリ本来の趣旨をより強固にする狙いがあると推察される。