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津村明秀騎手とのタッグは単回135%、ダートは割引材料多数 上原佑紀厩舎のプラス条件、マイナス条件

2026/03/06 06:00
東大ホースメンクラブ
上原佑紀厩舎の条件別成績,ⒸSPAIA

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3歳世代に素質馬多数の注目厩舎

今週末は中山競馬場で弥生賞(GⅡ)が行われる。東スポ杯2歳ステークスを勝利したパントルナイーフは残念ながら回避となったが、デイリー杯2歳Sの勝ち馬で朝日杯フューチュリティSでも3着に入ったアドマイヤクワッズ、未勝利勝ちから2連勝で一気のタイトル獲りを狙うバステールなどが出走を予定している。

その中でも、人気の一角となりそうなのがライヒスアドラーだ。先述の東スポ杯ではパントルナイーフとゾロアストロの後塵を拝したが、9月の新馬戦では中山芝1800mで2着馬に3馬身半差の快勝。シスキン産駒初の重賞制覇にも期待がかかっている。

ライヒスアドラーを管理するのが、美浦の上原佑紀調教師。2023年に開業を果たし、栗東・西園翔太調教師とともにJRA初の“平成生まれ調教師”として話題に。昨年のスプリングSをピコチャンブラックで制し、早々に初重賞タイトルをゲットすると、その後も福島記念(ニシノティアモ)、そして今年も京成杯(グリーンエナジー)と着実に実績を積み上げ、存在感を高めている。

特に現3歳世代の管理馬にはライヒスアドラーやグリーンエナジーのほかにもフォルテアンジェロ、ゴーイントゥスカイといった逸材が揃っており、今後のさらなる飛躍にも期待が膨らむ。

そこで今回は、そんな上原佑紀厩舎の「プラス条件」「マイナス条件」をテーマに徹底検証を行う。なお、参照するデータは2023年3月4日〜2026年3月1日の過去3年分(=開業以降のJRA通算成績)とする。


津村騎手、福島芝中距離が狙い目

上原佑紀厩舎のプラス条件,ⒸSPAIA


<上原佑紀厩舎のプラス条件>
・津村明秀騎手【10-5-2-13】
勝率33.3%/連対率50.0%/複勝率56.7%/単回収率135%/複回収率118%

・新馬戦×1番人気【7-3-2-2】
勝率50.0/連対率71.4%/複勝率85.7%/単回収率102%/複回収率107%

・福島芝1800、2000m戦【9-7-5-22】
勝率20.9%/連対率37.2%/複勝率48.8%/単回収率198%/複回収率106%

・11頭立て以下【16-19-8-37】
勝率20.0%/連対率43.8%/複勝率53.8%/単回収率62%/複回収率98%
※集計期間:2023年3月4日~2026年3月1日

■津村明秀騎手
ニシノティアモを重賞ウイナーへと導いた津村騎手は、上原佑紀厩舎の管理馬に騎乗した際の成績が抜群。特に新馬・未勝利は合算で【5-4-2-7】と連対率50.0%、複勝率も61.1%と圧倒的な成績をマークしている。見かけたら必ず押さえておきたい条件だ。

■新馬戦×1番人気
新馬戦は全体成績でも【11-12-9-44】複勝率42.1%と素晴らしいのだが、さらにそこで1番人気の支持を受けるような馬であれば勝率50.0%、連対率は71.4%を記録している。

そこには冒頭で取り上げたライヒスアドラーやフォルテアンジェロ、ピコチャンブラックのほか、今年1月に3勝クラスを圧勝した砂の大器プロミストジーンなども該当していた。上原厩舎の素質馬のデビュー戦は、逆らわずに軸にしてよさそうだ。

■福島芝1800、2000m戦
競馬場別で成績を見ると、最も好相性を誇るのが福島。芝【13-8-5-37】複勝率41.3%、ダート【6-7-4-19】複勝率47.2%と条件を問わず安定しているが、特に芝1800mと2000m戦では【9-7-5-22】複勝率48.8%と多くの好走馬を輩出している。

さらにこれを人気別に見ていくと、3番人気以内なら【6-5-5-5】複勝率76.2%と盤石で、6〜9番人気の人気薄でも【3-2-0-8】複勝率38.5%で複回収率160%と妙味十分。よほどの大穴でない限りベタ買いで良い。

■11頭立て以下
最後はレースの頭数に着目。12頭立て以上の【62-58-49-429】複勝率28.3%に対し、11頭立て以下なら【16-19-8-37】複勝率53.8%と少頭数のレースで堅実な成績を残している。特に4角5番手以内であれば【16-17-4-23】複勝率61.7%と安定感抜群。前で運べる馬を出走させてきた場合は、問答無用で重視したい。

また、11頭以下のレースにおける騎手別成績を確認すると、荻野極騎手が【4-1-1-3】複勝率66.7%、佐々木大輔騎手が【4-3-0-7】連対率50%と好相性。特に荻野騎手は単勝回収率213%と妙味も十分で、こちらも押さえておきたいデータだ。


ダートの3勝クラスには注意

上原佑紀厩舎のマイナス条件,ⒸSPAIA


<上原佑紀厩舎のマイナス条件>
・ダート3勝クラス【1-0-1-24】
勝率3.8%/連対率3.8%/複勝率7.7%/単回収率8%/複回収率17%

・ダート1700m以上【14-10-10-92】
勝率11.1%/連対率19.0%/複勝率27.0%/単回収率45%/複回収率75%

・小倉【1-3-4-34】
勝率2.4%/連対率9.5%/複勝率19.0%/単回収率3%/複回収率40%
※集計期間:2023年3月4日~2026年3月1日

■ダート3勝クラス
同じ3勝クラスでも芝は【3-1-5-25】複勝率26.5%とまずまずだが、ダートの3勝クラスは複勝率7.7%と極めて好走例に乏しい。

前章で触れたプロミストジーンは、実は上原厩舎に初めてダート3勝クラスの勝利をもたらした馬だった。出走馬の平均人気は10.1と人気馬の出走がまだ多くないというのもあるだろうが、割引条件としてあげておきたい。

■ダート1700m以上
ダート1700m以上のレースについて見てみると、複勝率こそ27%あるが、単勝回収率は45%と妙味がない点に要注意。

これは1〜3番人気【13-6-1-18】に対し、4〜9番人気は【1-4-7-45】と穴馬の好走が少ないことが原因である。上位人気であればある程度信頼できるが、穴馬を探すのは控えた方がよさそうだ。

■小倉
小倉は全体でも複勝率が2割を切る鬼門。3番人気以内の馬であれば【1-1-4-5】複勝率54.5%と何とか戦えるが、人気馬の取捨や買い方は慎重に見極めたいところだ。

特に割り引きたいのは未勝利戦。【0-0-3-16】と3着が精一杯である上に、平均人気6.5に対して平均着順9.3と過剰人気の傾向にある点は見逃せない。また、小倉もダートが【0-0-0-7】と全滅で、ダート戦は全体的に注意が必要と覚えておこう。


上原佑紀厩舎の条件別成績,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。

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