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【東京新聞杯】府中の直線で輝いた“黒い閃光” 未来のマイル王ハットトリックが制した2005年をプレイバック

2026/02/02 17:00
緒方きしん
2005年東京新聞杯出馬表と結果,ⒸSPAIA

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各世代の素質馬が集結

今週は東京新聞杯が開催される。過去にはキングヘイローやアドマイヤコジーンが制したレース。今回はそんな中から2005年の一戦をピックアップ。当時のレースを振り返っていく。

2005年は一強という見方の強い一戦であった。1番人気に推されたのは、4歳馬ハットトリック。単勝は1.6倍という圧倒的な人気を集めていた。

武豊騎手に乗り替わってからは3戦全勝で、前走は京都金杯を勝利。その前走はダイワエルシエーロやオースミコスモといった実績馬がおり、決して楽なメンバーではない中での勝利で、その実力を改めて示した。

2番人気は欧州血統馬のアサクサデンエン。こちらはニューイヤーS(OP)2着からの参戦で、ハットトリックよりも2世代上の6歳馬であった。安定感の高い走りが魅力で、鞍上がともに2勝を挙げている横山典弘騎手ということもプラスに働いた。

他にも前年勝ち馬ウインラディウス、シンザン記念の勝ち馬グレイトジャーニー、前走の京都金杯で4着に好走したキネティクスらが参戦。人気はハットトリックに集中したが、一筋縄ではいかないメンバー構成。ファンの熱い眼差しがレースに注がれた。

“黒い閃光”が豪快な末脚を披露

綺麗なスタートでレースは幕を開ける。明確な逃げ馬が不在の一戦で、各馬ハナを譲り合うような格好となる。先行争いは横に並んで互いに様子を探り合う時間がしばし続く。

押し出されるように先頭に立ったのはグレイトジャーニー。鞍上の蛯名騎手とともにレースを引っ張る。差がない2番手にウインラディウスが付けた。

圧倒的1番人気のハットトリックは後方8番手を追走。京都金杯でともに走ったキネティクスがその前を走っていた。アサクサデンエンはハットトリックを見る形で追走。そうしているうちにレースは進む。

隊列は全長12馬身ほどまで広がり、縦長の展開となった。逃げ馬不在ながらファンは盛り上がりを見せていく。そのまま迎えた最終直線。先頭を走っていたグレイトジャーニーが後続を突き放しにかかる。追い込み勢は横に広がりスパートをかける。

ペースがゆったり流れたことでグレイトジャーニーは余力十分。前が止まらないなか後ろから抜け出してきたのは馬体をあわせた2頭、ハットトリックとキネティクスだった。

逃げるグレイトジャーニーは一瞬抵抗を試みるも、2頭の脚色には敵わない。そしてその2頭も、最後はハットトリックがライバルを楽に競り落とす形で決着。3/4馬身差でハットトリックが勝利した。

配当は非常に手堅いものとなったが、2着キネティクス(7番人気)と3着グレイトジャーニー(4番人気)のワイドは18.4倍と好配当となった。

京都金杯勝ち馬ブエナオンダが参戦 第二のハットトリックになれるか

ハットトリックはその後、マイルCSと香港マイルを制した。しかし、快進撃は引退後も続いた。種牡馬としてDabirsimといった世界的な活躍馬を輩出。一躍、世界のトップ種牡馬の仲間入りを果たしたのである。

4着に敗れたアサクサデンエンは同年に安田記念を制覇。さらに2着のキネティクスは翌年の富士Sを勝利、3着のグレイトジャーニーは翌年のダービー卿CTを制覇した。まさにのちに出世を果たす馬たちが揃う一戦だった。

この年のキーワードは、京都金杯から参戦した馬がワンツーを決めたこと。今年はハットトリックと同じく、前走で京都金杯を制したブエナオンダが出走する。

他にもトロヴァトーレ(京都金杯4着)も参戦予定。京都金杯4着からの出走は2005年2着キネティクスと同じ。

ひょっとしたら今年も京都金杯つながりで“1着ブエナオンダ、2着トロヴァトーレ”といった結末もあるかもしれない。

《ライタープロフィール》
緒方きしん
札幌生まれ、札幌育ちの競馬ライター。家族の影響で、物心つく前から毎週末の競馬を楽しみに過ごす日々を送る。2016年に新しい競馬のWEBメディア「ウマフリ」を設立し、馬券だけではない競馬の楽しみ方をサイトで提案している。好きな馬はレオダーバン、スペシャルウィーク、スマイルジャック、ドウデュース。

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