【京成杯】実績より勢い重視 同距離1勝クラス勝ちのアッカン、同舞台好走ポルフュロゲネトスに熱視線

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キャリア2戦の取り扱いに注意
中山競馬場の最寄り駅といえば、JR武蔵野線船橋法典駅と京成本線の東中山駅。東中山駅は開業当初、中山競馬場前駅という臨時駅だった。
東中山という駅名は常設駅になった1953年から。2面4線と京成本線では比較的大きな駅であり、普通電車の待避駅として使用される。普通のほかに快速の停車駅であり、普通から快速への乗り換えで利用される。
成田方面の次の停車駅は京成西船であり、発車するとすぐ県道180号松戸原木線をアンダーパスすると、下りながら踏切を通過する。その踏切がある道は中山競馬場から西船橋駅へ続く、いわゆる「おけら街道」で、昔は道沿いに露店や寿司屋などもあった。
大混雑の有馬記念当日は西船橋へ向かう帰宅客が県道180号に殺到するが、その裏道にあたる「おけら街道」は京成本線の踏切にさえ阻まれなければ、比較的スムーズに西船橋へ抜けられる。
1年近く先の話だが、「おけら街道」から西船橋へ抜けるか、競馬場の西側に広がる住宅地を抜けて東中山駅へ向かうことをお勧めする。
話を京成杯に戻そう。いつも通り過去10年分データを使用してレースの傾向を分析していく。

ダノンデサイルがここからダービー馬に輝き、見直しが進む重賞は過去データでは1番人気【3-1-1-5】勝率30.0%、複勝率50.0%や2番人気【1-4-1-4】勝率10.0%、複勝率60.0%など上位人気がまずまずの結果を残す。
一方で、5番人気【2-1-0-7】勝率20.0%、複勝率30.0%に7番人気【1-3-1-5】勝率10.0%、複勝率50.0%と好走範囲は広い。まだまだ抜けた存在が登場する重賞ではなく、ダノンデサイルも京成杯では5番人気にすぎなかった。これと思った素質馬を先物買いするのもおもしろい。

キャリアでは1戦【4-1-3-14】勝率18.2%、複勝率36.4%が好成績。ただ、ついでいいはずの2戦が【1-4-3-33】勝率2.4%、複勝率19.5%とイマイチ。その分、3戦【4-2-3-29】勝率10.5%、複勝率23.7%や4戦【1-3-0-6】勝率10.0%、複勝率40.0%がいい。1戦か3、4戦に好走ゾーンがある。
新馬と1勝クラス、前走格で傾向に違い
キャリア1戦1勝の注目はアクセス、パラディオンあたりか。ほかに1勝クラスを突破した2勝馬アッカンも中心を担いそうだ。

まずはキャリア1戦1勝の新馬勝ちについて。前走距離を比べると、同距離【1-1-1-5】勝率12.5%、複勝率37.5%に対し、距離延長は【3-0-2-9】勝率21.4%、複勝率35.7%。決して2000mの経験がアドバンテージにならないので、注意が必要だ。
父キセキと同馬主、生産牧場のアクセスは活躍馬が目立つカーラパワーの牝系。プロフィール的にロマンもあり、人気に推されそうだが、2000m経験を強調するのは危ないかもしれない。

キャリア2戦以上の前走クラスをみると、重賞は【2-2-2-29】勝率5.7%、複勝率17.1%なので、必ずしも実績上位とは評価できない。
これはこの時期の非トライアル3歳重賞にありがちで、下級クラス経由との力差はないに等しい。前走1勝クラスも【2-2-3-27】勝率5.9%、複勝率20.6%と悪くない。

前走1勝クラスは新馬組とは正反対で、距離延長は【0-0-0-9】とさっぱり。24年1番人気12着ジュンゴールド、25年4番人気14着ガルダイアなど人気を背負って大敗するケースもあるので、このデータは重視したいところ。
反対に同距離は【2-2-3-18】勝率8.0%、複勝率28.0%。同距離に加え、1着馬だと【1-1-1-2】勝率20.0%、複勝率60.0%で2~4着は【1-1-2-8】なので、1着馬を評価しつつ、4着以内から人気の盲点を探していくのもいい。アッカンを中心に、葉牡丹賞2着ポルフュロゲネトスなども買い目に入れよう。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『サラブレッド大辞典』(カンゼン)に寄稿。
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