【フェアリーS】函館2歳S2着馬ブラックチャリス、サンアントワーヌは消し ハイブリッド式消去法

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5つのデータから絞れた馬は?
金杯週の日・月曜開催から息つく暇もなく、今週末の中央競馬は3日間開催となる。東西で3歳のマイル重賞が組まれているが、この記事では日曜の中山メイン・フェアリーSの方を取り上げる。
いつも通り過去10年のデータを用いて、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。当てはまった馬を消していく。今回はフルゲート16頭に対し20頭が登録した。17分の13抽選となる収得賞金400万円組も含め、全馬を対象とする。
『前走4着以下』×『距離延長』★0.0%★
まずはいつも通り、前走の結果がよくなかった馬から削っていく。対象は前走4着以下の馬で、その成績は【3-3-1-59】複勝率10.6%。なかでもこのレースに距離延長で臨むケースは【0-0-0-22】と全滅だった。
最初のデータでは下記の4頭が消去となる。ファンタジーS4着ブラックチャリスはいかにもスピードが勝ったスプリンタータイプ。さらに1ハロンの距離延長は大きな壁となるだろう。
【今年の該当馬】
・トラスコンガーデン
・ビッグカレンルーフ
・ブラックチャリス
・レオアジャイル
『前走が新馬か未勝利』×『前走5番人気以下』★0.0%★
続いて前走のクラスに注目する。前走が新馬か未勝利だった馬は【5-1-8-48】複勝率22.6%とまずまずの好成績で、初勝利直後でも決して侮れない。
この組の取捨は前走時点での「人気」がポイント。前走1~2番人気なら【5-1-6-28】同30.0%、複勝回収率も100%を超えるが、3~4番人気は【0-0-2-10】とダウンし、5番人気以下なら【0-0-0-10】と馬券に絡んだ例がなくなる。
登録馬のうち、前走が新馬か未勝利で5番人気以下だったのは以下の4頭。道中17番手から豪快な大外一気を決めたエイズルブルームの前走は目立ったが、直線が短い中山のフルゲートで同様の戦法が決まるかは懐疑的だ。
【今年の該当馬】
・エイズルブルーム
・エゴンウレア
・ファンクション
・リュクスパトロール
『前走が1勝クラスかOP特別』×『前走初角7番手以下』★4.2%★
もうひとつ、前走クラスを起点にしたデータを。前走が1勝クラスかOP特別だった馬は【2-9-0-50】複勝率18.0%。2着が多くて勝ち切れていないのは気になるが、好走率そのものは悪くない。
ただし、連対した11頭のほとんどが前走時点で先行策をとっていた。「前走初角7番手以下」だと【0-1-0-23】同4.2%で、17年コーラルプリンセス(3番人気8着)、キャスパリーグ(2番人気12着)、20年シャインガーネット(2番人気4着)、アヌラーダプラ(1番人気6着)、25年レイユール(1番人気9着)など「危険な人気馬」のパターンになってしまう。
ここでサンアントワーヌが消える。東京での上がり32.7秒という鬼脚を評価されて人気を背負いそうだが、中山の多頭数マイルでああいうキレは無用の長物。むしろ、スローペースにもかかわらず最後方から競馬をしていた点で追走力に不安を感じる。
【今年の該当馬】
・サンアントワーヌ
・(レオアジャイル)
『栗東所属馬』×『前走が京都芝1600m以外』★0.0%★
今度は東西の所属別で成績を見る。美浦【8-9-10-102】複勝率20.9%に対し、栗東【2-1-0-25】同10.7%と、およそ2倍の差。経験が浅い3歳牝馬のレースだけあって、輸送が短く済む美浦所属馬が優勢だ。
栗東所属馬の3連対はスカーレットカラー、イフェイオン、エリカエクスプレスという内訳で、いずれも前走は京都芝1600mのレースで連対していた。言い方を変えると「前走が京都マイルでない栗東所属馬」は【0-0-0-24】だった。
すでに消去済みの馬に加え、アーリーハーベストら3頭が脱落する。いずれもこれまでのパフォーマンスに、関西馬不利の傾向を覆すほどのインパクトがあったとは言い難い。
【今年の該当馬】
・アーリーハーベスト
・アメティスタ
・(エイズルブルーム)
・(ブラックチャリス)
・ヴィスコンテッサ
『社台ノーザン系生産馬』×『単勝オッズ20倍以上』★0.0%★
この時点で残っているのは8頭と少し多め。もう一歩絞り込みをかけたい。最後はおなじみの「生産者ネタ」を使う。
フェアリーSでも「社台ノーザン系」(社台F、ノーザンF、追分F、社台コーポレーション白老Fとする)の生産馬は【4-6-7-51】複勝率25.0%と上々の成績で、「非社台系」の【6-4-3-77】同14.4%を率として上回っている。
ただし「社台ノーザン系」で馬券に絡んだ馬はどれも中~上位の人気に推されていた。単勝オッズが20倍を超えると【0-0-0-16】と沈黙する。これをラストの条件として採用する。
残った8頭のうち、社台ノーザン系の生産馬は以下の6頭。1勝馬ばかりでだいたいのオッズすら読めないが、おそらくギリーズボールは消去回避が濃厚、ピエドゥラパンとノーザンタイタンも単勝オッズ20倍は切ってきそうな予感がする。
【今年の該当候補】
・ギリーズボール
・ノーザンタイタン
・ピエドゥラパン
・マカレイ
・モルニケ
・ヴァリスマリネリス
5つのデータを終えて、確実に残るのはトワニとハーディジェナーの2頭。抽選と当日オッズ次第で1~8頭という幅のある布陣になった。
トワニはスローペースだった京王杯2歳Sで上がり最速の3着。勝ったダイヤモンドノットは朝日杯FSでも2着に入った実力馬であり、そことの3馬身差は仕方ない。中山マイルで勝利歴があり、牝馬限定の相手関係なら勝ち負けだろう。
ハーディジェナーはまず抽選突破をしないといけないが、新馬戦はフォルテアンジェロ(ホープフルS2着馬)が勝ったレースの4着。当時の2~5着馬はいずれも次走で勝ち上がっており、この新馬戦はレベルが高かった。人気薄なら面白い存在だ。
推奨馬券は残った馬の馬連ボックスとする。万が一、残ったのがトワニだけとなった場合はその単勝に切り替える。
《ライタープロフィール》
久保田大五郎
競馬歴14年目のアラサーおじさん。データを駆使した予想でロマン馬券を狙う。趣味は料理とプロ野球観戦。大のベイスターズファン。
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