【香港国際競走】日本調教馬5頭が馬場入り ソウルラッシュ・池江泰寿調教師「ゲートの出と二の足をどのように気をつけるのか」

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
ソウルラッシュは11番ゲートに決定
12月14日(日)にシャティン競馬場で行われる香港国際競走に向けての調整が続くなか、11日(木)の天候は晴れ、少し雨降った時間もあった前日と比較しても気温は高めで太陽が昇ると半袖で過ごせる気候だった。
この日は前日に芝コースで追い切りを済ませたベラジオオペラ、ウインカーネリアンを除く日本調教馬5頭が馬場入りした。
ソウルラッシュ(香港マイル)
2023年4着、2024年2着に続く3度目の挑戦でタイトル獲得を狙うソウルラッシュは芝コースで単走6ハロンの追い切り。全体では79.3、ラスト2ハロンは22.6というタイムが計測されている。経験豊富なベテランらしく、落ち着いた雰囲気で順調に調子を上げてきている印象だった。
枠順抽選会では14頭立ての11番に決定。二の足がつかないタイプでもあるだけに、管理する池江泰寿調教師は「ゲートの出と二の足をどのように気をつけるのか」ということをポイントとしてあげる。
マークすべき相手を見ながら直後につけるのが理想も、ライバルのヴォイッジバブルはすぐ外の12番に入った。難しさもあるかもしれないが、C.デムーロ騎手がどう乗るかという点でも注目だ。
サトノレーヴはR.ムーア騎手がまたがり調整
エンブロイダリー(香港マイル)
蹄を保護するための特殊蹄鉄を使用しているエンブロイダリーは、安全面を考慮してオールウェザーコースで追い切り、パドックでクールダウンを行うという調整を行ってきたが、この日は初めて芝コースに入った。
最初は少しチャカつく仕草も見られたが、すぐに落ち着きを取り戻して単走で追い切られ、順調に来ていると言っていいだろう。ゲートは10番に決定した。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
サトノレーヴ(香港スプリント)
こちらも連日オールウェザーコースでの調整が続いていたが、この日はレースでも騎乗するR.ムーア騎手がまたがって芝コースで単走の追い切り。4ハロン51.4、ラスト2ハロンは23.4。鞍上との呼吸もあっており、リズムの良い走りに好印象を持った。枠順抽選会では13頭立ての4番ゲートからスタートすることが決まった。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
アーバンシック(香港ヴァーズ)
香港の経験が豊富なサトノレーヴに先導してもらう形で、連日オールウェザーコースで調整されてきたアーバンシック。三浦皇成騎手が騎乗して芝コースで6ハロン78.2、ラスト2ハロン22.3というタイムを記録して単走で追い切られた。
独特のストライドの大きいフォームで駆け抜け、環境には慣れていることがうかがえる雰囲気だった。武井亮調教師が登壇した枠順抽選の結果は11頭立ての3番ゲートに決まった。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
ローシャムパーク(香港カップ)
連日オールウェザーコースでの調整が続くローシャムパークは、この日もオールウェザーへ。4ハロン53.3、ラスト2ハロン24.2を記録した。枠順抽選の結果、7頭立ての3番ゲートからスタートする。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
香港の強豪も順調な仕上がり
ヴォイッジバブル(香港マイル)
香港マイル連覇を狙う地元馬・ヴォイッジバブルは、芝コースの向正面引き込み線の奥に置かれたゲートからスタートして単走で4ハロンを47.9(24.7-23.2)で駆け抜けた。加速していく時の迫力とスピード感はさすがという印象で、隙は感じられなかった。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
カーインライジング(香港スプリント)
世界最強スプリンター・カーインライジングは火曜日にZ.パートン騎手がまたがってオールウェザーコースで追い切られたが、この日は角馬場でウォーミングアップを行ったのちに、オールウェザーコースのさらに内側にあるトラックでキャンター調整。枠順抽選会では1番ゲートを引き当て、スタンドからは大きな声が上がっていた。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
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