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【阪神JF】重賞馬不在の今年は非重賞組に好機、アランカールとアルバンヌが連対率50%の激アツ条件に該当

2025/12/14 09:00
SPAIA編集部
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データ上はアルテミスS好走馬

14日(日)、阪神競馬場で阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ・芝1600m)が行われる。 今年は1997年以来となる重賞勝ち馬不在のメンバー構成となり、大混戦模様。無傷2連勝中のアランカール、マーゴットラヴミーのほか、スターアニス、タイセイボーグら重賞2着歴のある実力馬たちが中心視されている。

ここでは、過去10年のデータ(24年京都開催含む)を基にローテーション面の特徴を探っていく。

阪神JF、過去10年の優勝馬ローテーション,ⒸSPAIA


まずは過去10年の3着以内30頭中20頭を占める「前走重賞組」について。全体成績は【9-3-8-69】で、着順別では1着が【6-1-2-18】6勝・複勝率33.3%、2着【3-0-4-18】3勝・複勝率28.0%、3着【0-1-1-4】と、前走の着順が本番に直結する傾向が見られる。1着馬不在の今年は2、3着馬の評価を上方修正する必要があるだろう。

レース別ではアルテミスS・3着以内が【5-1-1-12】5勝・複勝率36.8%と王道ローテ。2着ミツカネベネラ、3着タイセイボーグがこれに当てはまる。

タイセイボーグは新潟2歳Sでも牡馬相手に2着と健闘し、ファンタジーSを勝つフェスティバルヒルにも先着するなど、レースレベルの高さも担保されている。この2頭はデータ上、押さえておくべき存在と言える。

一方、ファンタジーS・3着以内は【2-0-2-15】2勝・複勝率21.1%とこちらも上々の成績だが、20年以降は【0-0-1-10】と凡走傾向である点は気がかりだ。

それでも、勝ち馬フェスティバルヒルが別重賞でも好走していた点から、タイム差なし2着のショウナンカリスも軽視はできない。加えて、開催日程の調整により、今年は本番との間隔が4週→5週と余裕ができた。例年よりも条件が好転している点は頭に入れておきたい。

非重賞組は前走距離に明暗

非重賞組【1-7-2-76】の好走パターンも整理していく。前走新馬【0-1-0-10】、未勝利【0-0-0-8】は基本厳しく、好走馬は1勝クラス以上・1着【1-6-2-38】から現れる。

この組を前走距離別で振り分けると、1600m未満が【0-0-0-20】に対し、1600m以上が【1-6-2-18】複勝率33.3%と、好走像が一気に見えてくる。さらに、間隔が中6週~中11週の場合は【1-4-0-5】連対・複勝率50.0%と抜群の成績を誇っている。

これにはアランカール、アルバンヌの2頭が該当する。重賞組がやや手薄な今年は大チャンスと言えそうだ。特に、この好走パターンのなかでも1800mの勝ち鞍があった3頭(16年1着ソウルスターリング、18年2着クロノジェネシス、24年2着ビップデイジー)は連対を外していない。1800mデビューのアランカールにとってはこれ以上ない追い風となりそうだ。

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