【日本テレビ盃】重賞実績馬が堅実な一戦 “国内無敗” フォーエバーヤングを信頼

菊池敬太

日本テレビ盃 過去10年からのピックアップデータ,ⒸSPAIA

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秋の大舞台へのステップレース

1日、日本テレビ盃(ダート1800m・JpnⅡ)が船橋競馬場で実施される。今年のサウジカップ含む重賞7勝を挙げるフォーエバーヤングをはじめ、昨年の帝王賞を制したキングズソード、昨年の川崎記念を快勝した川崎のライトウォーリアなど、JRAと地方から実力馬が集結する。

JBCクラシックの前哨戦としても重要な一戦。まずは予想の前に、過去10年のレース傾向を振り返っていく。

過去10年の日本テレビ盃,ⒸSPAIA
人気別成績,ⒸSPAIA


人気別成績では、1番人気が【4-1-2-3】と勝率40.0%で信頼度は高い。2番人気は【1-2-3-4】、3番人気は【2-5-1-2】連対率が70.0%、複勝率が80.0%でそれぞれトップ。連対馬20頭のうち15頭が3番人気以内となる。

所属別成績,ⒸSPAIA


所属別では、JRAが連対馬18頭(栗東13、美浦5)と断然リード。ほか大井と船橋が各1連対で、2021年はサルサディオーネ(大井)、2022年はフィールドセンス(船橋)と地方馬が連勝している。

年齢別成績,ⒸSPAIA


年齢別では5歳馬と6歳馬が各5連対でトップ。勝率、連対率では5歳馬がリードしている。以下、4歳馬が4連対、7歳馬が3連対、3歳馬が2連対、8歳馬が1連対だった。

実績面では、連対馬20頭中17頭がダート重賞の勝ち馬。残る3頭中2頭はダート1800mのオープン特別1着からの臨戦だった。脚質は【逃げ4先行10差し6追込0】と、先行馬の活躍が目立つ。

日本テレビ盃 過去10年からのピックアップデータ,ⒸSPAIA


フォーエバーヤングがダート王者の貫禄を示す

◎フォーエバーヤング
今年のサウジカップでは香港のロマンチックウォリアーを負かして優勝、続くドバイワールドカップでは小差3着と世界レベルの力を示している。初コースにはなるが、ダート1800mでの重賞勝ちがあり、自在に動けるのは大きな強みだ。

国内では5戦無敗を誇っており、その全てが非の打ちどころがない完勝と不安はない。昨年3着に敗れたBCクラシックのリベンジへ向けて好スタートを決める。

◯キングズソード
2023年JBCクラシック(大井)、2024年帝王賞の覇者であり、過去10年で5連対を誇る6歳馬。今回が約1年3カ月ぶりの実戦となるが、船橋コースを経験しているのはプラス材料だ。2番枠は過去10年の連対率が22.2%と好成績で、2戦2勝と相性がいい藤岡佑介騎手とのコンビ継続は心強い。JpnⅠ・2勝馬として恥ずかしい競馬はできない。

▲マーブルロック
栗東所属馬で、過去10年では勝率、連対率ともにトップの5歳。前走の平安ステークスは2番手を追走していたが、他馬に早めに来られて最後まで踏ん張り切れなかった。重賞勝ち実績がない点はマイナスだが、全5勝中4勝を1800mでマークしており、ベテラン武豊騎手の巧みなペース配分で逃げられれば簡単には止まらないはずだ。

ほか、川崎のライトウォーリアは昨年の川崎記念を勝った実力の持ち主。前走のマーキュリーカップは6着だったが、別定59キロに加え、最内枠を引いて外に持ち出すのに手間取った。57キロで出走でき、得意の1800mに替わるのは好材料。同型との兼ね合い次第だが、好位でリズム良く先行できれば好勝負が可能だ。

フォーエバーヤングと同厩舎のレヴォントゥレットは重賞初挑戦だった2走前の平安ステークスで0秒2差の3着に入った。包まれにくい大外枠を引いたのは好材料で、自分のリズムで立ち回れれば上位に加わってもいい。

船橋のギガキングは今年のかしわ記念で5着に食い込むなど、力は衰えていない。地元の1800mコースは相性が良く、自慢の末脚を発揮できれば馬券圏内に入っても不思議はない。

《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。

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