【函館2歳S】AIの本命はエスカレイト 「控えて快勝」経験は大きな強み、単回417%の激アツデータも
SPAIA編集部

ⒸSPAIA
「逃げずに快勝」がアドバンテージに
20日に函館競馬場を舞台に争われる函館2歳ステークス(GⅢ・芝1200m)。2023年産の2歳馬たちによる世代最初の重賞に地方馬1頭を含む12頭がエントリー。キャリアが少なく力比較も難解な一戦だが、AI予想エンジンKAIBAはどの馬を本命に推奨したのだろうか。
AI本命馬:エスカレイト
●短評
栗東・小栗実厩舎が管理するロードカナロア産駒の2歳牝馬。6月29日の函館芝1200m新馬戦でデビューを迎えると、スタート直後はやや後方からの運びとなるも、外から徐々に進出して3角では3番手まで挽回。直線入り口では先頭に並びかけ、勢いのままに突き抜ける。終わってみれば0.2秒差の完勝だった。
●データ
過去10年の函館2歳Sにおける前走位置取り別成績を見ると、「前走4角2~3番手」の馬が【7-6-5-48】勝率10.6%、複勝率27.3%で単複回収率プラスと好走傾向あり。なおかつその前走で「0.2秒差以上の勝利」を挙げてきた馬は【4-4-3-23】勝率11.8%、複勝率32.4%で単勝回収率183%、複勝回収率107%とさらに数値が上昇する。
小回りの函館かつ短距離戦とあって先行力は重視したいところだが、「前走逃げ」は【1-3-5-44】勝率1.9%、複勝率17.0%と苦戦傾向。キャリアの浅い2歳馬だけに、前走で逃げてきた馬は継続して逃げられなかった時に脆さを見せることが多々ある。その点、控えて快勝してきた経験は大きなアドバンテージとなっている。
上述の条件を満たす今年の出走馬はエスカレイトとブラックチャリスの2頭だけ。ブラックチャリスは同舞台の新馬戦で1:08.2の2歳レコードを叩き出し、後続に0.5秒差をつけた実力馬だが、同馬の新馬戦は牝馬限定戦だったことは付け加えておきたい。
「前走4角2~3番手」かつ「0.2秒差以上勝ち」を満たす馬のうち、その前走が牝馬限定戦だった馬は【0-1-0-2】と勝ち星がない。一方、前走が牡馬混合戦で上述の好データをクリアした牝馬は【2-1-1-9】勝率15.4%、複勝率30.8%で単勝回収率417%、複勝回収率144%と重賞の舞台でも通用しているだけに、エスカレイトにかかる期待も自然と大きくなる。
AI予想エンジンKAIBA
◎エスカレイト
◯ブラックチャリス
▲トウカイマシェリ
△クラディスティーナ
×ノアールビーナス
《KAIBAとは?》
独自に開発した競馬予想AIエンジンである。過去数十年分のレース結果、競走馬、騎手、調教師、コース情報やタイム、天気や馬場状態など、ありとあらゆるレースに関する膨大な情報をAIが自動で学習し、予想を行う。これらの予想を元に、回収率を重視した買い目、的中率を重視した買い目を推奨する。
《関連記事》
・【函館2歳S】過去10年のレースデータ
・【函館2歳S】世代一番星へ、ブラックチャリスらが有力候補 前走の「コース」と「内容」がポイント
・丹内祐次騎手が前年比36勝増の100勝超ペース 2025年上半期「躍進した騎手、低迷した騎手」
