年間164勝でC.ルメール騎手の独走状態は変わらず 坂井瑠星騎手は107勝でキャリアハイに並ぶ【12月1日終了時の騎手リーディング】
三木俊幸
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
川田将雅騎手は重賞3勝の活躍
師走に突入して2024年も残すところ1ヶ月となった。年間成績で競う騎手リーディングも大詰めとなってきたが、11月2日から12月1日までの開催10日間を終えてもC.ルメール騎手のリードは変わらず独走状態が続いている。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
今期間内は前月ほどの大活躍とはならず日別の成績は0→0→1→0→3→3→1→2→2→1。全体では2位タイとなる13勝を記録したが、勝率21.3%とルメール騎手としては低く、重賞での勝利もなし。それでも年間では164勝で、2位との差は31勝に広がり、賞金ランキングでもトップは変わらない。
2位の川田将雅騎手はブリーダーズカップで騎乗し、その後は地元でもある佐賀競馬場で行われたJBCクラシックでウィルソンテソーロを勝利に導くなどハードな日程をこなした。
JRAの舞台では0→0→2→2→0→1→1→0→4→2と前半から中盤にかけて未勝利の日もあったが、最終週に6勝の固め打ちで期間内12勝、年間では133勝とした。11月9日にはJRA通算2100勝を達成するとともにエンペラーワケアとのコンビで武蔵野Sを優勝。その他にもエリキングで京都2歳S、ラヴェルに騎乗してチャレンジCを制するなど重賞3勝。年間の重賞勝利数を11勝まで伸ばし、ルメール騎手に並んだ。
3位は年間126勝とした戸崎圭太騎手。期間内は2→3→0→1→2→0→2→1→2→0と毎週コンスタントに勝利を積み重ね、13勝を加算。4週目を終えた時点では川田騎手と3勝差にまで詰め寄ったが、最終週に突き放されてしまい7勝差となっている。賞金ランキングでは2,919,395,000円で2位をキープしており、最後までその座を死守できるか注目だ。
4位は坂井瑠星騎手。期間内は0→0→3→0→2→0→0→1→1→1と8勝の上積みに止まったが、11月9日の京都3Rで2年連続2回目となるJRA年間100勝を達成。また12月1日に行われたチャンピオンズCでは、引退レースとなったレモンポップを見事勝利に導いた騎乗は記憶に新しい。この勝利で107勝と自身最多タイの数字に並んだ。ラスト1ヶ月でキャリアハイとなる数字をどこまで伸ばしていくのか、その騎乗ぶりにも引き続き注目していきたい。
5位は期間内9勝、年間では106勝とした松山弘平騎手。2→1→1→1→0→1→3→0→0→0と序盤から勝利を積み重ね、11月2日の京王杯2歳Sをパンジャタワーとのコンビで優勝。翌日の京都1Rでは5年連続5回目となるJRA年間100勝も達成し、4週目まで4位をキープしていたが、最終週は未勝利で終わったため坂井騎手に逆転を許す形となった。わずか1勝差であり、最後の最後まで激しい争いは続きそうだ。
武豊騎手は賞金ランキング5位
リーディングは9位ながらドウデュースとのコンビでジャパンCを優勝した武豊騎手は、引き続き賞金ランキングで5位にランクイン。総賞金は2,569,604,000円と4位の坂井騎手との差はわずかであり、ドウデュースの引退レースとなる暮れの有馬記念も勝利することがあればさらに順位を押し上げることが期待できる。
期間内で全体トップとなる16勝をマークしたのは、短期免許で来日中のC.デムーロ騎手。0→0→1→4→1→2→1→2→2→3とブリーダーズカップに遠征した1週目を除いた全ての開催日で勝利し、エリザベス女王杯ではスタニングローズを久々の勝利に導くなど、最も存在感があったと言っていい。
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
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