【阪神JF】アルテミスS「0.2秒差」勝ちはGⅠ級の可能性 ローテーションに見られる特徴は
SPAIA編集部
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アルテミスS「0.2秒差」勝ちは能力の証
2024年12月8日に京都競馬場で阪神JFが開催される。今年は米国からメイデイレディが電撃参戦。海外調教馬の出走はレース史上初となる。迎え撃つ日本馬17頭では、アルテミスSを制したブラウンラチェットが最有力。しかし、ほかは混戦模様で難解なメンバー構成となっている。
ここでは阪神開催だった過去10年分のデータを使用し、ローテーションに見られる特徴を探っていく。
前提として、前走1着が【8-7-4-75】、同2着【2-1-4-23】で、勝ち馬はこのどちらかに限られる。まだ幼い2歳馬のGⅠ。現状の力関係がものをいう。前走で結果を残していない馬は割引だ。以降は前走2着以内馬に絞って進める。
同距離の牝馬限定重賞であるアルテミスSからの臨戦は【5-2-2-7】勝率31.3%、複勝率56.3%。王道の路線となっている。1着馬【3-1-1-4】、2着馬【2-1-1-3】と拮抗しているが、後者から本番を勝った2頭はいずれも着差が0.1秒以内だった。今年2着のミストレスは0.2秒差で少々厳しいか。
一方、アルテミスSを0.2秒差以上で勝ったのはGⅠ・3勝馬ソダシのみ。中盤が緩んだ展開のなか、完勝したブラウンラチェットのポテンシャルは相当なものだ。ちなみに、過去のアルテミスS全体で見ても0.2秒差以上勝ちはソダシ以外に、今年の二冠牝馬チェルヴィニアしかいない(阪神JFは回避)。
前走ファンタジーS組は1着【2-0-1-5】勝率25.0%、複勝率37.5%、2着【0-0-0-9】。ただし、こちらも着差が重要で、0.2秒差以上で勝った馬が【2-0-0-1】で、2着馬とハナ差だったダンツエランは強調しづらい。
そのほかでは、札幌2歳S2着のアルマヴェローチェ、新潟2歳S2着のコートアリシアンに注目。この2レースは「ノーザンファーム生産馬」に限ると【1-0-1-0】で22年3着ドゥアイズ、23年1着アスコリピチェーノの2頭が好走している。重賞で牡馬相手に勝ち負けした点を踏まえれば、牝馬限定の前哨戦組より高い地力を持つ可能性は十分ある。人気の盲点になるようなら面白い。
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