【JBCクラシック予想】久々のビッグタイトル獲得に好機到来 佐賀記念を圧勝のノットゥルノ本命
菊池敬太
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ダート競馬の頂上決戦
JBCクラシック(ダート2000m・JpnⅠ)が2024年11月4日(祝・月)に佐賀競馬場で実施される。
連覇を狙っていたキングズソードの回避は残念だが、日本テレビ盃でダート王者ウシュバテソーロを完封したウィリアムバローズを筆頭に、同じ舞台の佐賀記念を圧勝したノットゥルノ、JpnⅠで3勝を挙げるメイショウハリオ、GⅠとJpnⅠで2着3回の実績があるウィルソンテソーロなど、JBC初の九州決戦にトップクラスの実績馬が集結した。
そんな大一番の勝ち馬を過去10年の傾向から導き出す。
過去10年の人気では、1番人気が【3-1-2-4】と勝率でトップタイ。2番人気は【1-5-2-2】と連対率、複勝率でリードしている。3番人気は【3-2-2-3】、4番人気は【2-1-1-6】。連対馬20頭中18頭が4番人気以内だった。
所属はJRAが9勝を含む19連対(栗東17、美浦2)と圧倒的にリード。地方馬は船橋が1連対(2021年ミューチャリー)だった。
年齢は4歳馬が4勝を含む最多の8連対、5歳馬が6連対で続く。以下は3歳、6歳、7歳馬が各2連対だった。
実績面は連対馬20頭のうち、勝ち馬6頭含む13頭がダートGⅠ・JpnⅠの勝ち馬。また、連対馬16頭が前走でダートグレード3着以内だった。脚質は【逃げ4先行11差し5追込0】と全体的に前を行く馬の活躍が目立つ。
ノットゥルノが久々ビッグタイトル獲得のチャンス
◎ノットゥルノ
栗東所属で勝率が高い5歳馬。3歳時にジャパンダートダービーを制し、今年は佐賀記念、名古屋グランプリとコーナー6つの右回りで2勝をマークしている。
前走帝王賞組は過去10年で4勝を挙げており、ただ1頭この舞台で勝利しているのは大きな強み。成長力に定評があるハーツクライ産駒だけに、久々にビッグタイトル獲得の条件がそろった。
○ウィルソンテソーロ
美浦所属の5歳馬。昨年はJBCクラシック(大井)で5着に敗れたが、その後はチャンピオンズカップ、東京大賞典、帝王賞で2着とGⅠ ・JpnⅠ制覇まであと一歩の位置にいる。
前走海外組は連対実績がない点が気になるが、直線の短いタイトなコースは得意で初の佐賀も問題はないだろう。佐賀出身の川田将雅騎手とのコンビでJpnⅠ初制覇を狙う。
▲ウィリアムバローズ
今年1月の東海ステークスで重賞初制覇を飾り、前走の日本テレビ盃ではウシュバテソーロなどのトップクラスを完封した。
今回は初のダート2000mが課題だが、息を入れやすい6つのコーナーなら距離延長に対応できるはず。前走日本テレビ盃組は4勝をマークしており、自分のリズムで運べれば他馬を撃破してもおかしくない。
ほか、JpnⅠウイナーのメイショウハリオは、近走は好結果が出ていなかったが、前走の日本テレビ盃では先行策から3着に入った。初コースに戸惑わなければ上位に加わってもいい。
高知所属のヒロイックテイルは5月の名古屋グランプリで2着に好走。前走イヌワシ賞は後続に2秒9差をつけるレコード勝ちで重賞初制覇を飾っており、今の勢いなら強敵相手でも上位争いを演じても不思議はない。
兵庫のキリンジはJRA在籍時に兵庫チャンピオンシップ、ジャパンダートダービーで2着の実績がある。今年2月の佐賀記念はノットゥルノに次ぐ2着に入っており、8連対を誇る4歳馬だけに展開がかみ合えば上位争いに加わるだろう。
《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
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