【キーンランドC】ゾンニッヒは消し、サトノレーヴも消し候補 ハイブリッド式消去法
八木遊
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5つのデータから絞れた馬は?
先週の札幌記念は断然人気のプログノーシスを信頼。三連複の1頭軸に据えて勝負したが、結果はご存じの通りで、まさかの4着。ただ、相手に評価した3頭が上位を独占したため、押さえていたワイド3点が全て的中。これで直近4週のうち3週でプラス収支となった。
今週予想するのは日曜の札幌メイン、キーンランドCだ。いつも通り過去10年のデータから、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップし、当てはまった馬を順番に消していく。除外対象の馬も含めた登録馬20頭を対象に進めていきたい。
『前走函館』×『前走4着以下』★0.0%★
まずは前走を函館で走っていた馬を取り上げる。
過去10年の成績は【4-3-4-30】(複勝率26.8%)と高い確率で馬券に絡んでいる。ただし、その前走で4着以下だった馬は【0-0-0-18】(同0.0%)とサッパリだった。
今年このデータに当てはまったのは、以下の5頭。ビッグシーザーは前走の青函Sで59kgを背負い6着に敗れたが、今回は57kg。巻き返しがあってもおかしくない。ただ、データ通りなら3着以内は厳しいだろう。
【今年の該当馬】
・オタルエバー
・ジュビリーヘッド
・セッション
・ビッグシーザー
・マテンロウオリオン
『キングマンボ系』×『キャリア15戦以上』★0.0%★
2つ目は血統とキャリアを組み合わせた。
キングマンボ系の馬は過去10年で【2-1-1-19】(複勝率17.4%)とまずまず。ただし、本レースで馬券に絡んだ4頭にはキャリア15戦以下という共通点があった。一方、16戦以上のキャリアだった馬は【0-0-0-13】(同0.0%)。1頭も馬券に絡むことができていない。
今年は以下の5頭がこの消去条件に当てはまった。うち2頭はすでに消去済み。新たに武豊騎手から川田将雅騎手に乗り替わるゾンニッヒら3頭が消去リストに加わった。
【今年の該当馬】
・(オタルエバー)
・キミワクイーン*
・(ジュビリーヘッド)
・ソウテン*
・ゾンニッヒ
『前走札幌』×『前走3番人気以下』★2.3%★
3つ目のデータは1つ目に続いて前走場所に着目。今回は前走札幌組だ。
過去10年の成績は【2-4-1-51】(複勝率12.1%)と苦戦している。特に前走3番人気以下だった馬は【0-1-0-43】(同2.3%)と壊滅的。唯一馬券に絡んだのは、2021年に7番人気2着のエイティーンガールだけだ。
今年の登録メンバーで前走札幌かつ3番人気以下だった馬は6頭。プルパレイは前走のUHB賞を鮮やかに勝利したが、5番人気。今回は消去対象となる。
【今年の該当馬】
・(キミワクイーン*)
・シナモンスティック
・シュバルツカイザー
・(ソウテン*)
・プルパレイ
・ミッキーハーモニー*
『社台系生産馬』×『牡馬・セン馬』★5.0%★
続いては生産者別データを取り上げる。
今回は過去10年で【3-2-2-29】(複勝率19.4%)の社台系生産馬。馬券に絡んだ7頭のうち6頭は牝馬という共通点があった。牡馬・セン馬に限ると【1-0-0-19】(同5.0%)という成績だ。
今年この条件に当てはまるのは以下の5頭。うち4頭はすでに消去済み。新たに消しとなったのはダノンマッキンリー。戸崎圭太騎手との初コンビで穴人気しそうだが、思い切って消去する。
【今年の該当馬】
・(ジュビリーヘッド)
・(セッション)
・(ソウテン*)
・ダノンマッキンリー
・(プルパレイ)
『前走馬体重480kg以上』×『今回馬番1~3番』★0.0%★
4つの条件を終えて20頭中13頭を消去。最後は馬格に注目した。
ここでは前走馬体重が480kg以上の馬を取り上げる。過去10年の成績は【3-4-5-64】(複勝率15.8%)とやや低調だ。中でも内目の1~3番ゲートに入った馬は13頭すべてが馬券圏外に沈んでいた。
残っている7頭のうち、前走馬体重が480kg以上だったのは以下の3頭。前走の函館SSを快勝したサトノレーヴは有力視される1頭だが、馬番次第では消去対象となる。
【今年の該当候補】
・エイシンスポッター
・サトノレーヴ
・モリノドリーム
全ての条件を終えて確実に残るのは、エトヴプレ、オオバンブルマイ、ディヴィナシオン*、ナムラクレアの4頭。このうちディヴィナシオンは除外が濃厚だ。
3頭の中から、昨年の当レースを含めて重賞4勝の実績馬ナムラクレアを本命に抜擢したい。ただスプリンターズSを見据えての仕上げなら、他馬にも付け入る隙は生まれそう。それでも55kgで出走できるのはほぼ反則級で、3着以内はまず堅いだろう。
買い目は三連複フォーメーションで、ナムラクレアを1列目に、エトヴプレとオオバンブルマイを2列目に置き、残った馬(2列目の馬+エイシンスポッター、サトノレーヴ、モリノドリームのうち馬番1~3番を回避した馬)に流したい。
また、今回も最後に保険としてエトヴプレとオオバンブルマイのワイド1点は押さえておく。
【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2023年8月から長期休養に入っていたが、24年6月に再開。今年はワイドを中心にコツコツ的中を狙う。
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