【AI予想回顧】スプリングSはビーアストニッシドが接戦を制す! 4重賞の結果を振り返る

SPAIA編集部

イメージ画像,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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悔しいハナ差

3日間開催となった先週末は、土曜日にファルコンS(GⅢ・芝1400m)、日曜日にはスプリングS(GⅡ・芝1800m)と阪神大賞典(GⅡ・芝3000m)、そして月曜日にフラワーC(GⅢ・芝1800m)が行われた。AI予想エンジンKAIBAの本命馬は結果を残すことができたのか、結果を振り返っていく。

皐月賞トライアルのスプリングSの本命はアライバル。「8枠」「中4〜8週」「ノーザンF生産」というデータに期待しての推奨だった。

やや伸び上がる形でのスタートとなったアライバルだったが、すぐさま巻き返しルメール騎手は2番手から積極的な競馬を試みる。

レースの主導権を握ったビーアストニッシドがマイペースで運び、1000mは1:00.8で通過。アライバルは4角に差し掛かるところで徐々に前との差を詰めにかかり直線へと向いたが、その差はなかなか縮まらず。

それでも残り100mからようやくエンジン全開、2頭が並んだところがゴール。際どい争いとなったが、ビーアストニッシドが凌ぎ切り、アライバルにとっては悔しいハナ差となった。

イメージ画像,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


3着には中団追走から内を立ち回ったサトノヘリオスが入ったが、予想的中とはならなかった。

3連単39.3倍が的中

ステイヤーが集結した阪神大賞典でAIが本命に推したのは、「前走有馬記念」「前走2着」という好データに加えて、実績面でも最上位のディープボンドだった。

各馬揃ったスタートを切ったが、ハナを主張したのはキングオブドラゴン。ゴースト、ダンビュライトがそれに続く隊列で単勝1.2倍の断然人気に支持されたディープボンドは中団を追走する。

各馬一団となって1周目の正面スタンド前を通過。最初の1000mは1:03.1、2000mは2:06.0と淡々とラップが刻まれていくスローペースとなったが、2周目の3角から徐々にペースアップ、ディープボンドも鞍上の和田竜二騎手の手が動き始めて外を回って進出開始。

4番手で直線に向くと、早めに先頭に立ったアイアンバローズにジリジリと迫り、残り100mあたりで交わし最後は3/4馬身差をつけて勝利。

2着にはしぶとく食い下がったアイアンバローズ、3着にはシルヴァーソニックが入り、予想は◎×◯で3連単39.3倍が的中した。

直線で包まれ進路が開かず

中京競馬場を舞台に争われたファルコンS。AIの本命はトウシンマカオ、過去10年で3戦2連対の「母父スペシャルウィーク」、「57kg」も堅実に走っており心配ないという点に着目した。

内からダッシュ良くカジュフェイスが12.1-10.5-10.5(33.1)という速いペースで逃げ、それをナムラリコリスとニシノレバンテが追いかける展開。トウシンマカオはその直後の1列後ろ、5番手からレースを進める。

そのまま前に壁を作る形で直線を向いたが、馬群が密集して完全に包まれてしまい行き場なし。ようやく進路が開けた残り200m付近から伸びては来たものの、パワーを要する稍重という馬場状態もあってか期待されたほどは伸びず、結果は5着。

勝利したのは、中団のインでじっと脚を溜めていた2番人気のプルパレイ。トウシンマカオとは対照的に直線ではスムーズに進路が開け、内から2頭目のコースから突き抜け重賞初制覇を飾った。

2着は13番人気のタイセイディバイン、3着には6番人気オタルエバーが入り、3連単は2395.4倍と波乱の結果に終わった。

後方からレースを進めるも9着

AIのフラワーCの本命馬はティズグロリアス。「前走1着」「8枠」「ディープインパクト産駒」など複数の好走データに該当していた。

ルメール騎手は、道中は後方2番手からじっくりと脚を溜める競馬を選択。逃げたコルベイユがうまくスローペースに持ち込み、2番手にニシノラブウインク、その直後にスタニングローズという隊列で勝負所へ。

3角からルメール騎手の手が動き始めて外から追い上げを図るが、伸びず。直線では内にいたキタサンシュガーと何度か接触する場面もあり、9着と結果を残すことはできなかった。

ゴール前の攻防に目を移すと、坂下で早め先頭に立ったニシノラブウインクが押し切ろうかというところに一完歩ごとに迫ってきたスタニングローズが馬体を併せての接戦に。最後は外スタニングローズが半馬身差先着した。

2着ニシノラブウインクから2馬身離れた3着には、4角5番手から大外を回ったシンティレーションが入り、2番人気→9番人気→1番人気での決着となった。