【有馬記念】欧州血統由来のパワーとスタミナ 血統からの注目馬はタイトルホルダー、メロディーレーン姉弟

SPAIA編集部

タイトルホルダーの血統,ⒸSPAIA

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パワーとスタミナ

2021年12月26日、中山競馬場で第66回有馬記念が行われる。馬場の高速化が叫ばれて久しいが、冬場に使い込まれた状態で行われるこのレースだけは、パワーとスタミナが優先されるものだと信じたい。

パワーとスタミナ、そして底力といえば欧州血統。この血をうまく取り入れて活躍した名馬も過去には少なくない。一方で、欧州の良血で固められたにもかかわらず、日本のスピード馬場に対応できずに去っていた馬が多いのもまた事実。結局のところ、大事なのはバランスとなってくるのだが、欧州血脈メインの馬が活躍できる数少ないレースが冒頭にも書いた有馬記念。ここまで駒を進めてくること自体が、現代競馬ではなかなか難しいことなのだが、今年は魅力的な馬が出走してくる。

2021年有馬記念に出走するタイトルホルダーの血統,ⒸSPAIA



それはメロディーレーン、タイトルホルダーの姉弟。母の父、祖母の父が英ダービー馬、曾祖母の父はアドマイヤラピス(嵐山S1着、ステイヤーズS2着)を出したBe My Guest。まさに現代の日本の競馬に逆行している血統といえる。

タイトルホルダーが弥生賞を勝った時、もしGⅠを勝つチャンスがあるなら、菊花賞か有馬記念と思っていたが、こちらの願い通り菊花賞を、自身のスタミナを生かし切る最高の騎乗で勝利。血統は嘘をつかないことを示してくれた。菊花賞より距離は短くなるが、荒れた馬場、パワーが必要な上り坂があるコースに変わるのは歓迎。姉弟のワンツーというのは夢を見すぎだが、そんな妄想も許されるのが有馬記念というレースだと思う。



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