ルメール騎手、重賞3勝を含む19勝で勢い加速 松山弘平騎手は3位と2勝差【11月終了時点の騎手リーディング】

SPAIA編集部

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川田騎手は2週間で7勝

先週末のジャパンCが終わるとともに、11月の競馬開催が終了。同時に東京開催が幕を閉じたということは2021年の競馬もあと1カ月、騎手リーディングも決着の時を迎えることとなる。

今回は11月6日(土)〜11月28日(日)までの開催8日間でリーディングトップ5の騎手がどのような成績を残したのか振り返っていく。

11月もトップ5の順位変動はなく、ルメール騎手がリーディングを独走中。日別の成績を振り返ると、2→3→1→2→1→1→4→5と開催日全てで勝利をあげている。オーソリティでアルゼンチン共和国杯、イクイノックスで東京スポーツ杯2歳S、グランアレグリアでマイルCSと重賞3勝を含む19勝を上積みし、184勝としている。

2位は川田将雅騎手。11月6日(土)にアメリカ・デルマー競馬場で行われたブリーダーズCに参戦したため、隔離期間内の2週目を合わせると前半4日間は騎乗なし。後半4日間のみだった。それでも日本人騎手初のブリーダーズC優勝騎手となった勢いを見せつけ、復帰後は7勝。11月21日(日)には騎乗機会4連勝を含む5勝の活躍を見せ、年間勝利数は134勝となっている。

3位の福永祐一騎手も同じくブリーダーズC騎乗のため、アメリカに遠征。11月は3勝のみだったが、ジャパンCではコントレイルを勝利に導く騎乗を見せ、涙したのが印象的だった。

4位松山弘平騎手は、福永騎手不在の前半4日間で6勝と存在感を発揮。11月27日(土)に行われた京都2歳Sではジャスティンロックを勝利に導いている。1カ月では10勝を積み重ね年間勝利数は118勝、3位福永騎手に2勝差まで迫っている。ラスト1カ月で逆転はあるのか、注目したい。

5位は横山武史騎手。マイルCSではシュネルマイスターに騎乗したが、グランアレグリアには及ばず2着までで11月は重賞勝利がなかった。それでも日別の成績は1→2→1→0→0→2→3→0で9勝を加算し、93勝。昨年の94勝まであと1勝、そして初の年間100勝も手が届くところまで来ている。

藤沢厩舎、グランアレグリアでの1500勝達成

ここからは節目の記録達成について振り返る。11月21日(日)のマイルCSではルメール騎手がJRA通算1,500勝を達成。グランアレグリアのラストランという高い関心を集める舞台でのもので、ルメール騎手は「一番嬉しいのは藤沢先生の馬で記録が達成できたこと。日本に来てから一緒に数多くのGⅠや重賞を勝つことができた。1,500勝をグランアレグリアで達成できたことはこれからもずっと記憶に残ると思う」と述べた。

この記録は武豊騎手が1,500勝を達成した時の7,875戦を上回る史上最少騎乗回数、7,048戦目での達成となった。今後どこまでこの記録を伸ばしていくのか、まだまだルメール騎手の時代は続きそうだ。

その他では、肩の怪我で休養し、10月の阪神開催から復帰した古川奈穂騎手が同じく11月21日(土)の東京3Rで復帰後初勝利をマークした。これで7勝中6勝が所属する矢作芳人厩舎の管理馬での勝利、おそらく残り1カ月も最大限のバックアップがありそうだ。

11月終了時点での騎手リーディング,ⒸSPAIA,インフォグラフィック


ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとして記事を執筆している。

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