【チャレンジC】阪神連対率75%! ヒートオンビートの叩き2戦目に期待

佐藤永記

ヒートオンビートに関するデータ,ⒸSPAIA

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今年も荒れない?

土曜阪神の重賞チャレンジカップは2012年から2016年まではハンデ戦だった。別定に戻ったのが4年前ということで、あまり長い期間の過去傾向を探るよりも阪神2000mをしっかり走れそうな馬を探すほうがよさそうな重賞である。一応、別定に戻った過去4年を見ると、馬券圏内の馬は逃げ馬から差し馬まで。

昨年は11頭立てでそれ以前は12頭立てだったのだが、4角10番手以降の絡みは存在していない。ただ、サンプルも少ないし、一昨年はハッピーグリンが10番手から勝ち馬と0.2秒差の4着であった。やはり、あまり過去傾向の使える重賞ではないと思う。

阪神芝2000mを走れそうな馬となると、やっぱりペルシアンナイトに目がいく。2018年の同コースG1大阪杯2着馬だからだ。しかし3年前の実績であり、現在7歳。同じパフォーマンスが出せるかどうか。前走は天皇賞秋を7着。4角14番手から33.1の上がりで追い込んではきた。札幌記念でも3着にきており、年齢に負けず元気であるのは間違いない。

ベテランを相手に人気になりそうなのは3歳勢のソーヴァリアントとジュラルディーナだ。ソーヴァリアントはセントライト記念2着から菊花賞ではなくチャレンジカップに向かってきた。なおかつ鞍上をルメールに替える予定での登録。そしてジュラルディーナは夏3連勝でここに参戦。どちらも人気になるには充分である。可能性の3歳勢が評価される流れは当然だろう。

だが、軸の安定感という意味ではヒートオンビートがベストの選択肢なのではないだろうか。前走休養明けの京都大賞典は+14kg、かつ道中淀みのないペースで復帰戦にしては難しい内容だった。2000mはデビュー戦以来にはなるが、目黒記念2着、そしてなにより阪神芝通算で【1-5-0-2】というのも心強い。どんな相手でも確実に上位に絡んでくる「阪神の門番」だ。

近年大波乱の少ないチャレンジカップ。今回も上下差がありそうなメンバーだが、ヒートオンビートを馬連や3連複の軸にして手堅い作戦で土曜を乗り切りたいと考えている。

<ライタープロフィール>
佐藤永記
20代を公営ギャンブラーとして過ごし、30歳から公営競技の解説配信活動を開始。競馬を始め多くの公営競技ファンに各競技の面白さや予想の楽しみを伝えている。現在はYoutubeで配信活動を続けながらライターとして公営競技の垣根を超えて各所で執筆中。

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