【AI予想回顧】グランアレグリアが有終の美を飾ったマイルCS 東スポ杯2歳Sとともに結果を振り返る

SPAIA編集部

イメージ画像,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

上がり32.9で伸びるも2着まで

先週末は秋のマイル王決定戦、マイルCS(GⅠ・芝1600m)と来年のクラシックに向けて重要な一戦、東京スポーツ杯2歳S(GⅡ・芝1800m)の2重賞が行われた。AI予想エンジンKAIBAはこれらのレースを的中させることはできたのか振り返っていこう。

マイルCSでAIが本命に推奨したのはシュネルマイスター。過去10年で3歳馬は【2-0-1-32】と振るわない結果となっていたものの、今年の3歳世代はレベルが高く、すでに安田記念3着、前走の毎日王冠では勝利するなど強力古馬相手にも結果を残している点に期待した。

打倒グランアレグリアへ、横山武史騎手はライバルよりも前の8番手インからレースを進める形となった。前半800mの通過が47.6とスローペース、一団となって4角へと差し掛かり、依然としてシュネルマイスターはインコース、同じく8番手までポジションを押し上げてきたグランアレグリアは大外を選択する。

ここからは瞬発力が問われる勝負。シュネルマイスターも何とか進路をこじ開けようとしながら徐々に外へと持ち出し、残り200mで内から4頭目のコースがあくと上がり32.9の末脚で一気に伸びる。しかしそれを上回る32.7で豪快に突き抜けたグランアレグリアには3/4馬身及ばず2着まで。予想は◯◎で馬連は的中だが、3着ダノンザキッドは無印だった。

引退の花道を飾ったグランアレグリアに敗れはしたものの、今後のマイル界を背負って立つ存在であることを改めて示したシュネルマイスター。安田記念、マイルCSと2度とも先着できなかった悔しさ糧に、来年はさらなる飛躍を期待したい。

イメージ画像,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
イメージ画像,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


1頭だけ次元の違う末脚

過去10年で6頭のGⅠホース、3頭のダービー馬を輩出。今年からGⅡへと格上げされた東京スポーツ杯2歳S。AIは「友道康夫厩舎×ノーザンF生産」の複勝率100%というデータに着目し、ダンテスヴューが本命だった。

まずまずのスタートを切ったが中団やや後ろに控える競馬となったダンテスヴュー。向正面に入り、後方からアルナシームが掛かり気味に上がっていったところで頭をあげて折り合いを欠くような場面も見られ、後方2番手までポジションを下げてしまう。

しかしその後はしっかりと折り合い、前にイクイノックスを見る形。直線に向いて鞍上の川田将雅騎手はインを選択する。上がり33.7を使ってジリジリとは伸びたものの、前3頭とは離された4着に終わった。

道中は中団よりやや後ろを追走、残り400mからスパートを開始すると外から上がり32.9と1頭だけ次元の違う脚で一気に前を捉え、2馬身半差をつけて快勝したのはルメール騎手騎乗の1番人気イクイノックス。2着には4番人気のアサヒ、3着は6番人気のテンダンスが入り、上位馬は来年のクラシックを賑わせてくれそうな予感がするレースになったと言ってもいいだろう。

イメージ画像,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
イメージ画像,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


《関連記事》
【ジャパンC】コントレイル、有終の美を飾れるか! 3歳馬シャフリヤールにとって気になるデータとは
【京阪杯】コースデータ徹底分析! 狙いは前走1200mの先行馬、軸は上位人気が最適
【京都2歳S】過去10年で実に9勝! 「最強」ノーザンファームの期待馬フィデルが登場

おすすめ記事