【AI予想回顧】エリザベス女王杯は10番人気アカイイトが快勝 本命が勝利したデイリー杯2歳Sなど4重賞の予想結果は?
SPAIA編集部
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
大波乱の決着
11月2週目となった先週末は、エリザベス女王杯(GⅠ・芝2200m)、武蔵野S(GⅢ・ダート1600m)、デイリー杯2歳S(GⅡ・芝1600m)、福島記念(GⅢ・芝2000m)と4つの重賞レースが行われた。AI予想エンジンKAIBAの予想結果は的中となったのか振り返る。
秋の最強女王決定戦、エリザベス女王杯でAIが本命に推奨したのは、レイパパレ。「前走オールカマー組」「4歳」など3つの好データに着目した。
シャムロックヒルが逃げ、2番手にロザムールという展開で前半1000mの通過が59.0とハイペース。最内枠からスタートしたレイパパレはやや掛かり気味で4番手からレースを進める。3角では躓くような場面も見受けられたが、徐々にポジションを押し上げて先頭に立って最後の直線へと向いた。しかし、残り200mで後続から詰め寄ってきた差し馬に交わされ、6着に終わった。
4角大外を回って、直線で勢いよく抜けてきた10番人気のアカイイト。レイパパレを交わしてからは全く後続を寄せつけず。木々が赤く色づく秋の仁川での鮮やかな快勝劇で重賞、そしてGⅠ初制覇を飾った。
2着は7番人気のステラリア、3着には9番人気のクラヴェルが入り大波乱。3連単は3,393,960円という配当だった。
ソリストサンダーは嬉しい重賞初勝利
東京ダートコースを得意とする馬たちが集結した武蔵野S。AIは「関西馬×美浦所属騎手」など4つの好データに当てはまるブルベアイリーデを本命に推奨した。
レースは内から押してリアンヴェリテがハナを奪い逃げる展開。前半800mの通過が46.5と流れたが、ブルベアイリーデは道中12番手からレースを進める。直線では馬群を割って伸びてきたものの、馬券圏内の3着までは3/4馬身及ばず4着という結果に終わった。
勝利したのは、7番手追走から抜群の手応えで抜けてきたソリストサンダー。昨年の武蔵野Sは2着、今年に入ってかしわ記念2着、南部杯3着と惜しいレースが続いていたが、これが嬉しい重賞初勝利となった。
2着にも昨年の武蔵野S3着馬のエアスピネル、3着には今回と同じ舞台で行われた3走前のアハルテケSを勝利した実績のあるオメガレインボーが入り、東京ダート1600m巧者が上位を占めた。
ゴール前の接戦を制したのはセリフォス
出走は7頭と少なかったものの素質馬が揃ったデイリー杯2歳S。AIは過去3年の「芝・2歳戦」で勝率28.6%、単回収率218%と好成績を残している藤岡佑介騎手×中内田充正厩舎のセリフォスが本命だった。
好スタートを切ったスタニングローズを交わしてハナを奪ったのはプルパレイ、ソネットフレーズが4番手からレースを進めるなか、後方2番手からのレースとなったセリフォス。
前とは少し差が開いていたが、3角から徐々に押し上げを開始し、残り800mの標識を通過するあたりでソネットフレーズの直後につける。4角大外を回り直線へと向くと、グングンと前との差をつめていく。
ゴール前は内から伸びたソネットフレーズとの追い比べとなったが、クビ差先着。前走の新潟2歳Sに続いて重賞2勝目を飾った。予想も◎△で決着したが、3着のカワキタラブリーには印が回っておらず、3連単的中とはならなかった。
ハイペースを押し切る
日曜日に福島競馬場で行われたハンデ重賞、福島記念。AIの本命は5歳牝馬コントラチェック。「前走1600m」から挑んだ馬の勝率30.0%というデータに期待しての推奨だった。
大外枠からスタートし、逃げる競馬をするかと思われたが、ハナを切ることはできず2番手からレースを進める。自分の形に持ち込めなかったことと1000m通過が57.3というハイペースとなり、直線を向いた時点で大失速。15着だった。
そんなハイペースを逃げ切ったのはパンサラッサ。ラスト200mは13.1と苦しくなったものの、長くいい脚を使って後続に影を踏ませることなく4馬身差の圧勝。2着はヒュミドール、4連勝中で1番人気に支持されたアラタは3着が精一杯だった。
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