【AI予想回顧】ルメール騎手&サンデーRは連日の重賞V 毎日王冠、サウジアラビアRCの予想は的中!

SPAIA編集部

2021年毎日王冠を制したシュネルマイスター,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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GⅠ馬同士の追い比べ

秋の東京・阪神開催の開幕週となった先週末は、毎日王冠(GⅡ・芝1800m)、京都大賞典(GⅡ・芝2400m)、サウジアラビアRC(GⅢ・芝1600m)が行われた。AI予想エンジンKAIBAの予想結果はどうだったのか振り返っていく。

9月30日に逝去したすぎやまこういち氏が作曲した本馬場入場曲「グレード・エクウス・マーチ」に乗って入場、そして「GⅠ用ファンファーレ」とともにスタートした毎日王冠。AIが本命に推奨したのは好相性を誇る4歳のディープインパクト産駒、ポタジェだった。

スタート後に先手を奪ったのはダイワキャグニーだったが、すぐに外からトーラスジェミニが交わしていき淀みのないペースとなった。ポタジェは単独4番手からレースを進める。縦長の隊列となった中で、後方にいたダノンキングリーが一気に5番手までポジションを押し上げていく。

直線に向いて残り200mを過ぎたところで、ダノンキングリーが先頭に立った。そのまま押し切るかと思ったところに、道中後方2番手だったルメール騎手騎乗のシュネルマイスターが襲いかかる。息つまるGⅠ馬同士の追い比べは、シュネルマイスターがアタマ差制し、今年も3歳馬による勝利となった。

前2頭には力の違いを見せつけられたが、ポタジェは2着ダノンキングリーから1馬身半差の3着に粘った。これで11戦連続3着内と安定感を発揮したレースだった。1番人気→2番人気→4番人気と堅い決着だったものの、なんとか3連複910円は的中した。

2021年毎日王冠を制したシュネルマイスター,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


ダービー馬、5年1カ月ぶりの白星

阪神競馬場で行われた京都大賞典。AIは阪神芝2400mでエピファネイア産駒が好成績を残している点に着目し、アリストテレスを本命とした。

大方の予想通り、ベレヌスがハナを切る展開となった中でアリストテレスは5番手を追走する。直線に入って内回り地点との合流点を過ぎたところで進路が開けると、先頭に立ったキセキに並びかけ交わしていく。

AJCC以来4戦ぶりの白星を掴んだかと思われたが、ゴール前で一気に襲いかかったのは8歳馬マカヒキ。勝利を掴み取ったマカヒキは2016年9月にフランスで行われたニエル賞以来、なんと5年1カ月ぶりの白星。3着キセキは押さえていたが、マカヒキまでは手が回らずという結果に。しかし胸が熱くなる一戦だった。

サンデーRの勝負服が3着まで独占

近年GⅠ馬を多数輩出している2歳の出世レース、サウジアラビアRC。AIの本命はコマンドライン。現レース名となって以降の過去6年で前走、6月の東京芝1600mのレースを勝利してきた3頭はいずれも勝利しており勝率100%、その内グランアレグリアとサリオスはGⅠ馬となっていることから、今年も大物誕生となることを期待した。

スタートでウナギノボリが出遅れ。レースの主導権を握ったのはロードリライアブル、人気の一角ステルナティーアが3番手、それを見る形で直後にコマンドラインが追走していた。しかし、前半600mの通過が37.7とスローペースだったため、コマンドラインの鞍上ルメール騎手は3角でたまらず2番手までポジションを押し上げる。

残り400mで逃げるロードリライアブルに並びかけ、坂上で堂々と単独先頭にたったコマンドライン、そこへステルナティーアが差を詰めにかかるが最後は同じ脚色に。そのまま押し切り、2戦目で重賞初制覇を飾った。

2着ステルナティーア、3着スタニングローズと人気通りの堅い決着となったが、予想は◎◯▲で3連単670円が的中。そして1〜3着までサンデーレーシングの勝負服が独占という結果に終わった。

データ通り6月の東京芝1600m戦から勝利したコマンドラインは、この先どのような活躍を見せてくれるのか、偉大な先輩にどこまで追いつけるのか楽しみにしたい。

2021年サウジアラビアRCを制したコマンドライン,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)



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