【AI予想回顧】不良馬場の神戸新聞杯はステラヴェローチェが勝利 有力馬の始動戦2レースは的中なったか?

SPAIA編集部

2021年神戸新聞杯を制したステラヴェローチェ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

得意の道悪でダービー馬を撃破

9月26日(日)中京競馬場では神戸新聞杯(GⅡ・芝2200m)、中山競馬場ではオールカマー(GⅡ・芝2200m)と2つの重賞レースが行われた。秋のGⅠを見据えるうえでも重要な一戦はどのような結果となったのか。またAI予想エンジンKAIBAの予想はどうだったのか、振り返っていく。

今年のダービー馬・シャフリヤールの始動戦として注目を集めた神戸新聞杯。AIも過去10年で同レースに出走したダービー馬は勝率100%というデータに逆らうことなく、シャフリヤールが本命だった。

この日の中京競馬場は朝から激しい雨が降り続き、メインレースは不良馬場の中で行われた。レースはテイエムタツマキが主導権を握る形となり、大外枠からスタートしたシャフリヤールは中団を追走。3角で大外から徐々に前との差を詰めにかかる。

直線に向いて坂下から福永祐一騎手の左ムチが数発入り、ゴーサインが出る。しかし前との差はなかなか縮まらず、勝ち馬から0.7秒差の4着という結果に終わった。毎日杯をレコード勝ちしているように良馬場でこそ持ち味が発揮されるタイプ。敗因は馬場だと言っていいだろう。

レースを制したのは道中後方2番手を追走していたステラヴェローチェ。直線では馬群を割って伸び、2着レッドジェネシスに半馬身差をつけた。皐月賞、日本ダービーともに3着という能力の高さはもちろん、シャフリヤールとは対照的に不良馬場のサウジアラビアRCを制するなど、馬場適性の高さを発揮しての勝利だった。

3着は前走1勝クラスのルスツ特別を制しての出走だったモンテディオ。予想は印を回した5頭で上位独占だったものの、本命シャフリヤールが馬券圏外。狙いは悪くなかったが、馬場に泣く悔しい結果となった。

ランブリングアレーは7着

大阪杯を制したレイパパレをはじめ、春のGⅠで活躍した馬たちが始動戦として集結したオールカマー。AIは前走のヴィクトリアマイルで2着と好走したランブリングアレーを本命に推奨。過去6回このレースに騎乗して【2-1-1-2】、複勝率66.7%と好成績を残している戸崎圭太騎手の騎乗にも注目していた。

好スタートを切ったランブリングアレーだったが、戸崎騎手はすぐに控える形を選択。中団7番手からレースを進める。3角手前で後方にいたグローリーヴェイズがポジションを押し上げペースも上がったが、ランブリングアレーは馬群の中で動くに動けず。直線でジリジリと伸びてはいるものの、差が詰まらず7着に終わった。

勝利したのは、好位のインを追走していたウインマリリン。直線では一瞬進路が塞がれる格好となったものの、すぐにレイパパレの外へと切り替えて馬群を割って突き抜けた。前週のセントライト記念では直線で包まれて大敗を喫した横山武史騎手だったが、同じミスは2度繰り返すまいと言わんばかりの騎乗だった。

2着争いは接戦となったが、中団追走から伸びたウインキートスが2着、早めに動いたグローリーヴェイズが3着という結果になった。


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