毛色別獲得賞金ランキング第2弾! 栗毛1位はテイエムオペラオー、栃栗毛と青毛のトップは?

高橋楓

栗毛・栃栗毛・青毛獲得賞金ランキング,ⒸSPAIA

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絶対覇王「テイエムオペラオー」

駅から競馬場へ向かう通路を歩いているとヒーロー列伝コレクションのポスターが目に飛び込んでくる。改めて過去の作品を振り返ってみると、第7弾にこんなキャッチコピーを見つけた。「流星の貴公子」テンポイントである。私はリアルタイムで本馬を見た事が無い。しかし、当時のフィルム写真からもその栗毛の美しさは十分感じることが出来る。

競走馬は大きく8通りの毛色で分類される。前回の白毛・芦毛馬に続いて、今回は栗毛馬、栃栗毛馬そして青毛馬の総賞金ランキングを探ってみたい。

栗毛馬・獲得賞金ランキング,ⒸSPAIA


まず栗毛馬限定のベスト5を馬名、誕生年、戦績、総賞金の順で紹介していく。なお総賞金に関しては、海外賞金は概算で加算している。

第1位 テイエムオペラオー(1996年・26戦14勝・18億3518万)
第2位 オルフェーヴル(2008年・21戦12勝・15億7621万)
第3位 シュヴァルグラン(2012年・33戦7勝・11億3497万)
第4位 ダイワメジャー(2001年・28戦9勝・10億6181万)
第5位 エスポワールシチー(2005年・40戦17勝・10億2319万)

2000年テイエムオペラオー・ローテーション,ⒸSPAIA


第1位はやはりと言っては何だが、「テイエムオペラオー」。特に世紀末2000年の圧倒的な強さは後世に語り継がれるものだった。GⅠ、GⅡだけで8戦8勝。春先は京都記念、阪神大賞典、天皇賞(春)を快勝。特に阪神大賞典では1着馬テイエムオペラオー、2着馬ラスカルスズカ、3着馬ナリタトップロードの3強がそのまま上位を独占し、複勝及びワイド馬券のすべての配当が100円、つまり元返しとなり場内がどよめいたのを覚えている。

4戦目の宝塚記念はグラスワンダーとの戦いに注目が集まったが、残念ながらグラスワンダーがレース中に故障を発生し、2着に飛んできたのは当時まだ伏兵扱いのメイショウドトウだった。

秋は京都大賞典から始動しナリタトップロードとの斤量59kg対決を制してその後、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念と完全制覇。常に2着に突っ込んできたメイショウドトウとのライバル対決は今でも語り草となっている。

怪我との戦いを経て「サクラローレル」

栃栗毛馬・獲得賞金ランキング,ⒸSPAIA


競走馬には「栃栗毛」という毛色がある。栗毛よりも暗がかっていて、全身が赤褐色となっている。こちらも馬名、誕生年、戦績、総賞金の順で紹介していく。

第1位 サクラローレル(1991年・22戦9勝・6億2699万)
第2位 マーベラスサンデー(1992年・15戦10勝・6億686万)
第3位 ノンコノユメ(2012年・41戦9勝・5億6151万)
第4位 トーヨーシアトル(1993年・29戦7勝・2億9337万)
第5位 デアリングハート(2002年・26戦4勝・2億7486万)

第1位は「サクラローレル」。デビュー前から脚部不安や骨膜炎がひどくダートで勝ち星をあげ、ダービーを目指し挑んだ青葉賞で夢舞台への切符を掴むも、球節炎の影響で出走は叶わなかった。

古馬になり重賞で活躍し始め、本格化したかと思った矢先、両前脚第三中手骨骨折。競走能力喪失に等しい程の大怪我を負い、1年1か月の休養を余儀なくされた。

競馬場に戻ってきた時には主戦の小島太騎手が引退しており、横山典弘騎手との新コンビを結成。特に1996年の天皇賞(春)においてナリタブライアン対マヤノトップガンの一騎打ちムードの中、鮮やかに差し切った勝ちっぷりは忘れる事が出来ない。しかし、その後も軽度の骨折、そして凱旋門賞の前哨戦であったフォワ賞のレース中に、右前脚屈腱不全断裂と最後まで怪我から逃れる事が出来なかった。

もしこの馬に脚部不安が無かったらどれほどの活躍をしただろうか。欧州血統の持ち込み馬という事もあり、凱旋門賞制覇も夢ではなかったのでないかと今でも思う時がある。

3年連続ドバイターフ連対!ドバイマスター「ヴィブロス」

青毛馬・獲得賞金ランキング,ⒸSPAIA


次に青毛馬のランキング。こちらも馬名、誕生年、戦績、総賞金の順で紹介していく。

第1位 ヴィブロス(2013年・17戦4勝・9億5374万)
第2位 セイクリムズン(2006年・60戦16勝・5億7129万)
第3位 ドリームバレンチノ(2007年・55戦12勝・4億9483万)
第4位 ヴィルシーナ(2009年・21戦5勝・4億6079万)
第5位 トーホウエンペラー(1996年・33戦20勝・3億4528万)

第1位は「ヴィブロス」。本音を言えばいささか驚いた。国内では13戦3勝で、未勝利戦、1勝クラス、秋華賞しか勝鞍がないのである。しかし、本馬は日本よりもドバイの空気があっていたのかもしれない。3年連続ドバイターフで連対を果たし、香港マイルの賞金も合わせると海外賞金が4戦で約7億6764万円にもなる。母馬となり、どのような産駒を輩出するのか今から楽しみである。

また、青毛馬のランキングでは第5位に岩手競馬の「トーホウエンペラー」がランクインしている点も見逃せない。一度は中央競馬でのデビューを目指すも、脚部不安のため未出走で岩手の地へ辿り着いた。中央競馬とは比べ物にならない程の賞金差がある中で、着実に賞金を積み重ねた。ちなみに重賞競走である第1回トウケイニセイ記念の1着賞金は700万円、5着だと70万円。中央競馬で言うところの有馬記念にあたる桐花賞は1着賞金1500万、5着で150万円だ。

2001年以降は積極的に地方交流重賞で戦い続け、賞金を積み重ねた。2002年には地元の大レースの一つマイルチャンピオンシップ南部杯において、JRAのスターリングローズ、ノボトゥルー、トロットスター、船橋の雄マキバスナイパーなどを退け見事1着に輝いた。その積み重ねが地方馬ながら3億4528万円もの獲得賞金につながっている。

《ライタープロフィール》
高橋楓。秋田県出身。
競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』にてライターデビュー。競馬、ボートレース、競輪の記事を中心に執筆している。



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